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最近は写真日記。

宮崎と押井と大友

 この3人の作品はイタリアでも簡単に手に入る。ジブリシリーズは子供向けということもあってスーパーでも売っているくらいだ。僕個人の感想だが、千と千尋の神隠しが面白いとはまるで思えなかった。映画でも、テレビでもDVDでも観たが何度観てもジブリ作品としての価値が見いだせなかった。
 宮崎駿の書いた風の谷のナウシカの原作。これに匹敵するものがジブリ映画にはない。ツカジ君ではないけれど、結局宮崎駿ナウシカを越えることができない。正直、千と千尋を映画館で観たときに、僕は不快感を覚えた。馬鹿にされているとさえ感じた。動物化していると言ってしまえば簡単なのだろうが、宮崎駿が戦う少女の映画以外のものをつくるとここまでくだらないものになるのかと呆れてしまった。
 千と千尋で、作中所々で使われたテクニックは良いとは思うが、アニメとしてのクオリティでは明らかに他に劣る。例えばデジタル、色彩等と作品の裏側特番が組まれるが、押井や大友の作品に較べてしまったらすでにありきたりになっているものばかりだろう。イノセンスが公開されるために日本でも押井守を取り上げているようだが、やはり日本よりも海外での評価が高いだろう。
 日本でアニメという棚に彼らの作品が並べられる限り、これからも結局商業アニメとして使い古されて行くのだろう。海外ではしっかりと日本映画の枠に組み込まれているにも関わらず。