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最近は写真日記。

携帯電話

 日本の携帯電話は世界中のどの国よりも進んでいる。キャリアの話しではなくて携帯電話そのものの話。キャリアに関しては、逆に日本の方が遅れていると考えたほうが良いだろう。イタリアで一般的なキャリアはVodafone、Tim、Windで、Vodafoneは日本でも有名である。Windは2004年に入ってからiモードを展開。しかし今のところ僕の周辺で使ってる人間を見たことが無い。
 料金体系は日本のような基本料金、使用料というものではなく、プリペイド方式である。またSIMカードというものがあり個人データは全てこのカードに保存され、機種変更時は新しい携帯電話に今までのSIMカードを差し込めば良いわけである。このSIMカードは最近では日本の携帯電話でも一部使われているらしい。
 第3世代携帯電話のほとんどは日本製であり、ヨーロッパの代表ではNOKIA、中国、韓国などもそれぞれ生産はしていてもほぼ日本製品のコピー商品が多く面白いものはない。カメラ付き携帯はまだまだ普及しておらず、しかも日本で人気がある折り畳み式の携帯電話は最近になってようやく町中で見られるようになった。2002年にイタリアに来た当初はまるで見ることはなかった。
 日本と1番違うところは、携帯電話本体の値段だろうか。今携帯電話ショップに陳列されている比較的新しいもののは、400ユーロ以上。第3世代になると600ユーロは普通である。日本ならば携帯電話本体の値段がタダで、後々の通話料金で元を取っていくという考えはまずない。プリペイドなだけに基本使用料は無いし、同じキャリアならば通話料金も安い点は良い。ただし日本の携帯電話のようにe-mailは送信することも受信することもできない。これは第3世代の携帯電話であれば可能であろうが、今のところ僕の持っている携帯(NOKIA)ではできない。
 イタリアでは携帯電話はただの電話であり日本のような情報共有媒体ではない。それはつまり未だにイタリアではインターネットやe-mailなどは日常生活に根づいておらず、情報化社会としては未熟で、環境、教育に関してもまるでその方向性を見いだせていない。これはペルージャだけに言えることなのか、中南部のイタリアに言えることなのかはわからない。しかしミラノを中心とした北部イタリアとはインフラの質が明らかに違うと言えるだろう。