apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

ペルージャでの日本人的生活(食)

 ペルージャに住む日本人にとって1番辛いことは、やはり食事だろうか。1ヶ月や3ヶ月の短期留学であればさほど問題はないが、半年を越えるとピザ、パスタの食生活に飽きがくる。イタリア料理は美味しいと有名であるが、日常的に食べるものなど決まっていて、高いお金を出してレストランに行くことなど稀である(僕の場合)。安いレストランでもお腹一杯食べれば15ユーロくらいにはなるだろうし、さすがに毎日通っている人はいないだろう。
 自宅で料理をすれば食費はかなり浮く。パスタは500gで50セントくらいだし、オリーブオイルも4ユーロほど。トマト缶は安いもので30セントからあって、具を入れてパスタを作っても1人暮らしであればそれほど食費を気にしないで良い。日本のように24時間コンビニが開いていて、カルビ弁当を売っているなんてことはない。そのかわりに切り売りのピザを売っていると考えれば良いが、結局はピザはピザなので時には見たくもない時がある。値段はピザ1枚(円の8分の1の大きさ)、1ユーロちょいが相場か。
 ペルージャには日本食のレストランがない。中国料理屋で寿司を出すところがあるというが、所詮まがい物。町中には日本食品を売る店もあるが値段が高い。醤油の小瓶で3ユーロほど。カレーなんかも売ってはいるがやはり値が張る。逆にお米は安く手に入る。中国米に混ざって、ほぼ日本米と同類の白米が売られていて、1キロ1ユーロくらいか。出前一丁も中国版ではあるが一つ70セントで売られていて、ラーメン半ライスが食べたくなると、夜な夜なご飯を炊くことになる。
 炊飯器はもちろん売られていないので、通常はお鍋でお米を炊くことになる。人によっては日本から持ってくる人もいるので中古で出回ることもある。うどんなどは韓国テイストのものが売られていて、微妙だと感じながらもついつい手を出してしまう。ローマやミラノに行けば日本料理屋があるらしいが、ペルージャにも誰か日本料理屋を出店してくれないだろうか。保守的なイタリア人が敬遠したとしても、ペルージャには世界中から外国人が学生として訪れ、しかも定期的に入れ替わるので、ローマやミラノより上手くすれば儲かるだろう。問題は店舗や税金で、こればかりはイタリア人に頼るしかない。資本のある大手が、ペルージャに居る日本人に委託して、イタリア人オーナーを探し、その中で日本料理屋を開くのが妥当だろうか。