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最近は写真日記。

ペルジーノに気に入られた邦楽

 先日友達(イタリア人)がDJをしているパブに何人かの日本人と一緒に行った。パスクア前と言うこともあり客は少ない。パスクア連休では学生は自分の町に帰り、家族や恋人たちと過ごす。クリスマスは家族と、復活祭は恋人と、という言葉もある。そこのパブはいつもは繁盛しているものの、いつの間にかお客は僕らだけに。
 気を利かした友達が、日本の曲をかけ始めた。最初にかかったのは、キックザカンクルーのクリスマスイブ。それからアニメGTO、エンディングに使われていたキラリの歌。ケツメイシの夏の思い出がかかって、エヴァ残酷な天使のテーゼと、合間に宇多田ヒカルのColorsを挟み、エヴァのFly me to the moonをかけてから、フランクシナトラのFly me to the moonへと曲が変わった。
 聞くとどれも自分で手に入れたものらしい。GTOとエヴァはイタリアのテレビ(MTV)で放送されていたのでわかる。しかしキックとケツメはどうやら自分でネットで手に入れたらしい。歌詞もわからずにシングル曲を引っ張ってくるのは素晴らしいと感じた。HTMLにあげられているものならば、シングルとか有名な曲を落とせるだろうが、きっと彼はP2Pだ。その中でその二つを選んだのは何故だろう。
 宇多田ヒカルはイタリア人に聞かせても、反応が良い。MISIA元ちとせ林明日香などもメロディーと歌声が好まれる。僕はロックはあまり持っていないので何とも言えないが、Dragon Ashは受けが良かった。ケツメやキックが彼に受けたのはやはりメロディーだろうか。彼はもちろん日本語を知らないので歌詞はまるでわからないし、聞きなれていない日本人が聞いても歌詞カード無しではそれらは理解不可能だろう。
 DJをしたときに受けが良かったのは、ブッダブランドにMIHO。ギドラや、NITROなんかはそのまんま過ぎて受けが悪い。MTVにしても米国のhip-hopは普通に流れているし、やはり日本人らしい歌が受ける。MTVで流れた邦楽としてはコーネリアスのDROP。深夜だったけれど、音のセンスの良い曲が、言語を越えて好まれるようだ。軽めで、メロディー重視、もしくは日本人らしいハーモニー(元ちとせのような)が、全体的に受けやすい。逆にアメリカナイズドされた曲は受けが悪い。そんな曲を聞くくらいならばMTVで米国の曲を聞いていた方が増しだからだろう。