apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

ペルージャでのイタリア人的生活(食)

 イタリア人は朝食に甘いものを食べる。イタリアンエスプレッソにクロワッサンの中にチョコが入っていたりジャムが入っていたり。起きたての身体には甘いものが良いなんて言い訳をしているけれど、高低血圧は人によって違うのでどうとも言えない。基本的に食べ物に関しては保守的なイタリア人。日本人が朝からご飯にみそ汁、魚とか食べるなんて聞くと驚く上に、身体に悪いなんて言い出す。ちなみに僕は朝食はカフェラテだけ。
 1日の食事で昼食が重視されるイタリア。ペルージャでは今でも13時〜16時までは店が閉まり、長いランチタイムが始まる。もちろん忙しい人はパニーノだけで済ます人もいるけれど、ワインを飲んだり、パスタを食べて、肉料理を食べたりするのが一般的だろうか。学食でもイタリア人はワインを飲んでるし。切り売りのピザは本当におやつ程度と考えられていて、食事として注文するときは1枚まるまる持ち帰りで頼む。それでも値段は5ユーロとかだから日本に較べれば格段に安い。
 夕食は軽めで、しかも時間帯は21時〜22時頃。学食は19時〜21時前まで開いているけれど、混み始めるのは20時を過ぎてから。僕がイタリア人と住んで居た頃は、21時過ぎが夕食時間で、パンとスープが基本だった。パスタも軽めで、カルボナーラとかは夜には食べない。夜食べない割には肉付きが良いイタリア人。夕食重視の日本人に較べると肥満率が高い気がする。
 バール(カフェ)でのコーヒー一杯は70セントくらい。カフェラテにしても90セント。僕は日本ではまるでコーヒーを飲まなかったけれど、イタリアに来て飲むようになった。スターバックスのコーヒーが300円って考えると安いが、飲んだことがない。流行ってはいるみたいだけれど、本当に美味しいのか。パニーノは2ユーロくらいで、生ハムやトマト、モッツァレラチーズが挟まっていたりする。サンドイッチの違いは、パンが硬いことだろうか。フランスパンでイメージするパンの小型版。フォカッチャはピザ屋で売っていて、もちろんミニストップで食べるようなものではない。どちらかというと具をピザで挟んだものと考えた方が良い。
 ペルージャでは魚料理が少ないが、パスタにシーフードが入っているときは、チーズをかけない。ご飯にシーフードが入っていると食べなかったり、伝統的なイタリア料理の作り方を無視すると口にしない。自分の国の料理に自信があるのは良いけれど、他国の料理も進んで食べないのでやはり保守的と表現するしかない。ちなみに食後にカフェラテを注文するとこれまたおかしな顔をされる。食後にミルクが入っているものは良くないのだそうだ。
 伝統的というか、マンマ(母親)の教えが絶対のイタリア人。そこに科学的な見解は皆無。私はこうやって育てられたから、これは絶対にいけないんだ、と自信たっぷりにいう。どこまでも主観的で経験によった世界観で、いつも腹が立つけれど、その自信が日本人には欠けているんだとも思い知らされる。