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最近は写真日記。

ペルージャとMac

 ペルージャの町中で初めてMacを見たのは、町のメインストリートにある、セレクトショップのカウンターだった。入り口に液晶型のiMac、その奥に後期型の一体型iMacがあった。Macを扱っているPCショップは僕の知っている限りペルージャには一店しかない。バスに乗って郊外に行けば他にも取り扱っているところはあるだろう。ただ基本的には何処のPCショップもDOS/Vばかりで、Macの専門店というのはきっと存在しない。またネットカフェにしてもMacを持ち込むのは日本人ばかりで、Macを使っている他外国人は2〜3人しか知らない。
 ペルージャ大学の授業中のことだった。原始時代の授業でいつもはOHPを使っていたが、ある時教官がiBook(14インチ)を持ってきて授業を始めた。個人的な趣味かと思いきや、他の教授の研究室に訪れた時に、G4デスクトップとiBookが設置されており、DOS/Vが無いことに気づいた。これは学部によっても違うようだが、僕の通う古典社会科ではMacでネットワークが構成されているようだ。
 僕が在籍していた日本の大学の考古学研究室ではDOS/Vが基本だったが、個人ではiMacを使っている生徒も多かった。また短期間だが働いていた文化財研究所にしても、DOS/Vで原稿を書いていたものの、図面のトレースのためにMacを導入していた。
 考古学では必然的に図面や実測図を取り扱わなくてはならない。写真やスライドを扱う場面も多く、またDTP用途でもデータが標準化されているためMacが好まれるのだろう。ペルージャの町中ではまるで見る事のなかったMacを、大学内では当たり前のように目にすることになる。何年か前に、高学歴者はMacを使っている割合が高いって話しがあったけれど、歴史関係の教育現場ではMacはオーソドックスなのかもしれない。