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最近は写真日記。

イタリア人のファッション

 日本のファッション雑誌で取り上げられるのは、パリ、ロンドン、ニューヨーク。時々、ミラノ。イタリアファッションが取り上げられる時はほとんどが、コレクションの時。町中のスナップが紹介されることはあまりないように思う。ペルージャ外国人大学に通って居たときは、学生が各国から来ているために、それぞれのファッションはその国独特のものが多かった。
 イタリア人大学に通うようになって、イタリア人学生のファッションに目をやると、本当にイタリア人はおしゃれなのか?と疑いたくなってしまう。男子はジーパンにジージャン、女子はジーパンにスウェット。もちろん町中には可愛い、綺麗な格好をしている女性はいるものの、ほとんどが定型化されたファッションであって個性はない。男子に至っては救いようがない。
 イタリア人男性は背が低い。テレビを観ていても、女性の身長の方が高く、綺麗な肢体をしているのに対し、男性はずんぐりむっくりといった印象である。もちろんその中にも手足の長いイタリア人男性が居るが、本当に稀である。
 ファッションセンスにしても、日本人は個性が無いと言われるが、イタリア人に較べれば個性があり過ぎる。髪形にしても、小物にしても、例えば女性の化粧にしても。イタリア人女性が化粧をする時は、大概夜、出かける時だ。その時はもちろん服装も露出度の高いものをチョイスしているが、それがセンスのあるものだとは到底思えない。
 どちらかというと、イタリア人にとって大切なものは、身体が綺麗か、崩れているかであって、服装はあまり気にしていないような気がする。身体が綺麗であれば、何を着ても似合うのだからといった感じだ。日本ではここ数年でドメスティックブランドが流行し、日本独自のブランドを町中で見られるようになった。各々の個性が薄れたとしても、海外に出ればそれは日本人としての個性になる。またブランド数が多いというのは選択の幅が拡がるということだ。ペルージャではショップが限られている。新しいものを着ていても、何処で買ったかが直ぐにわかる。それに較べれば日本人は十分におしゃれだと感じるのだが、これはやはりペルージャだからなのか。ローマやミラノではおしゃれなイタリア人の割合が高いのだろうか。