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最近は写真日記。

オーストラリア語学留学:その4

 ハイスクールコースに3ヶ月間通った後は、一般コースに転向した。一般コースには日本人以外に西洋人が多く、コース自体もハイスクールコースより難易度が高いと言われていたからだ。レベルは7段階に別れていたと思う。最初に入ったクラスは下から2つ目のクラスで、次の日には3つ目のクラスに上がった。3つ目のクラスでは2週間程勉強して、4つ目のクラスに上がった。
 日本人は大抵2つ目のクラスから初めて1ヶ月毎にクラスが上がる。人に依っては数ヶ月かかることもあるが、僕の場合はハイスクールコースで3ヶ月みっちり基礎をやり直した分クラス変更が容易にできた。教科書などは特になく、授業毎でプリントを配られたり、教師が黒板に書いて文法を説明していた。当初言われていたよりも一般コースの授業内容は易しく、また出席や遅刻などにも甘かった。何よりも必ずクラスに3人は日本人が居て、おまけに英和、和英の辞書の使用が認められていた。良かったのはやはりハイスクールコースに較べて西洋人が多かったということ。様々な西洋言語を耳にすることができたし、如何に日本語の発音と差違があるのかなど知ることができた。
 この一般コースで様々な日本人に会うことになったが、今でも連絡を取っているのは数える程しかいない。専門、短大卒業、もしくは大学卒業して来てる人が多く、年齢層としたら20代前半が多く、20代後半はあまり居なかった。語学留学で来てる人は短期留学が多く1〜3ヶ月で日本に帰ってしまう。ワーキングホリデーで来てる人は1年のビザが下りるものの、3ヶ月間しか語学学校に通えないという話しだった。前者は限られた時間内で語学習得に専念するが、後者は語学には興味が無い人が多くサーフィン、アルコール、マリファナに溺れている人が多かった。その中で高校生というのは当時かなり浮いていて、それでいて生意気だったので周囲に多大な迷惑をかけたことだと思う。「僕よりも長くいるのに全然英語がしゃべれないんですね。何のために此処に居るんですか?」なんてことを普通に言っていた気がする。余計なお世話も良いところで、他人の人生に興味を持ち過ぎていたのかもしれない。17歳のガキにそんなことを言われたくないだろう。
 この一般コースではオーストラリア文化体験が組み込まれていて、毎週何処かに行っていた。その中でアーチェリーや乗馬をしたり、友人はスキューバの免許を取っていた。僕はスキューバにまるで興味が無かったので取らなかったが、今では取っておけば良かったと後悔している。