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最近は写真日記。

オーストラリア語学留学:その6

 日本に帰国している間は中断していた、オーストラリア語学留学の話し。前回はCFCコースが終了したところまでだった。1番遊び呆けていた時期である。
 日本の夏はオーストラリアでは冬である。地中海性気候なので、イタリアと同じ。夏は乾燥し、冬は雨が多く湿度が高い。オーストラリアの場合日本の冬程気温は下がらないまでも、朝夕はやはり寒かった。そんな時に僕はサーフィンを始め、週末は夜通し遊び日の出前に海へと出かけた。それがCFCコースが始まった時期に重なる。
 コースが終わる頃には英語も日常的に生活をしていく上には何の問題も無くなり、通常コースに戻ってもまるで集中できなかった。短期集中コースから、生徒のペースに合わせてゆっくりと行われる通常コースでは物足りなかったのだ。しかも文法などCFCコースで一通り終わらせてしまっているし、通常コースに戻っても同じことの繰り返しだった。要するに英語を学ぶことに飽きていた。
 友人のバイトの面接に一緒に行き横から茶化していると、「君が働かないか?」と誘われたが年齢を言うと、「それは無理だ」と断られた。毎日ビリヤード場に通い、夜は遊んで、週末は海という日々が続いた。合法、非合法、全てやった気がする。それでも物足りなかったのは、今思えば、精神的な快楽が無かったのだ。学問が足りなかったと言えば良いのか。そういう人付き合いをしていなかったというのもあるかもしれないが、17歳に成ったばかりの人間を相手に真面目に話しを聞いてくれる大人も、してくれる大人もいなかった。ある意味良い時間だったのかもしれない。諦めがついたとも言えるし、遊び切ったとも言える。気がつくとオーストラリアは、真夏のクリスマスが近づいていた。