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最近は写真日記。

円高・ドル安、ユーロは?

 ネットでまず最初にチェックする新聞社は讀売新聞社である。YOMIURI ON-LINEにあって他社に無いもの、それが円・ユーロの為替表示だ。朝日、産経、毎日、そして日経にしてもトップページにあるのは円・ドル為替のみだ。紙媒体での讀売新聞は読み難いのであまり好みではないが、ネット上では役に立ってくれる。
 最近ではドル安が進み、円高傾向にあるが、ユーロとの関係は長い間円安である。以前であればドルにつられてユーロ相場も変化したが、最近では微動だにしない。米国は大統領選挙、原油高騰などで景気の先行きに不安がある。しかしユーロ諸国は、米国のイラク侵攻以降、米国離れが浸透しEU圏内の結束が高まった。ドイツ・フランスを軸にし、ユーロ独自の活路を見出そうとしている。原油国の相次ぐユーロシフトがEUを後押しし、米国を苦しめている。もちろんEUがこれからも躍進するためにはまだまだ米国に頼らなければならないが、それは米国の大統領選の結果で大きく変化するだろう。
 日本に帰国した際にもほぼ毎日為替をチェックしていたが、真っ先に出てくるのはドルである。人によっては「円高だから良いね」というが、円高な訳ではなくて、ただドルが弱くなっただけの話しである。そういう意味では円もユーロに対して年々弱くなっている。ドル安の所為もあるが、円自体の価値がこれからも下がる様では、このまま順調に景気が回復するようには考えられない。米国離れを叫びながらも、ドル相場をトップに持ってきている矛盾は何なのか。攻殻機動隊S.A.Cの様にアジア統合通貨を採用しても良い様に思えるが、現実的には後何十年もかかりそうである。