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最近は写真日記。

ルフトハンザ航空とミュンヘン

 今回始めて利用したルフトハンザ航空。良く聞く評判は「時間通りで、パイロットが優秀」ということ。実際乗って見て分かったが、離発着は確かに安定している。時間の方はというと、実はローマーミュンヘン経由で1時間弱の遅延。16日のヨーロッパの天候は悪く、ローマでも雨が降っていた。ミュンヘンでは雪が降り、その天候不順故の遅延だった。しかしミュンヘンー成田間の乗り換え時間は、50分しかない。1時間遅れるということは、他の飛行機に振り替えなければならないのだろうと思っていたが、ミュンヘンー成田間の飛行機はしっかりと待っていてくれた。
 これはローマーミュンヘン間で日本人ツアー観光の乗客が多かったためでもある。出発が10分程遅れた様だが、成田には到着予定時間の10分前に着いた。
 乗り心地としては、確かにボーイングに比べて座席がゆったりとしている。エコノミーでも充分に足をつっぱれる。ボーイングの場合はどうしても膝が前の背もたれに当たり、窮屈な思いをするのだ。今回のエアバスではプライベートモニターが設置されていないが、あの居心地の良さを考えると、次回からはルフトハンザでも良いかと思われた。
 1つだけミュンヘンで問題があった。遅延したのが逆に幸運だったのか、不幸だったのかわからない。シェンゲンのパスポートコントロールで、何故か僕だけが停められた。時間が無いので誘導がついており、他の日本人達はほぼ素通りなのだ。僕のイタリア入国は9月中旬である。それが気になったらしい。「何ヶ月居たの?イタリアに」といわれ、「3ヶ月」と言うと、「嘘だ、滞在許可証を持ってるだろう?旅行じゃないだろう?」と食ってかかる。もちろん彼の直感は当たっている。
 が、その時は本当に時間が無かった。滞在許可証を出すのが面倒になるくらいにだ。何よりも彼の間違いに従う気がなかった。というのも9月中旬から12月中旬の滞在を彼は「3ヶ月じゃないだろう?4ヶ月だ」と計算間違いしていたのだ。90日以内であれば基本的にビザは要らない。見かねた彼の同僚が「9月からだから3ヶ月以内でしょう?」と、僕を助けてくれた。パスポートを返してもらい、急いでボーディングゲートに走った。ミュンヘンー成田間の最終登場客は僕だったことは言うまでもないだろう。