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最近は写真日記。

いつか遊びがモノを言う

 ロナウジーニョが出ているNIKE FOOTBALLのCM。演出そのものも、いつもの様に格好良いのだが、BGMがRIP SLYMEである。曲はStepper's Delight。トリッキーのリミックスだと言うが、しっかりと原曲が残っている状態である。日本人アーティストが起用されるのは初だとか。アジアを中心に放送されるので、ペルージャにいたら見れなかったCMだ。
 キングギドラ公開処刑で切られたリップ。Kjとは違って、別段変わったリアクションは無かった。強いて言うならば、雑念エンタテインメントの中でPesは「こだわらん方が本物っぽいねぇ」と歌っている。もちろんこの曲は公開処刑以前の曲なので、リップからすれば「今更」感があったのだろう。
 公開処刑が出た時には色々なところで話題になっていたが、僕が感じたのは、結局ギドラにしても商業を考えているのだから、Kjの様にあれをネタにして曲を作るべきだったのだろう。それはリップにしてもキックにしてもだ。ケツメイシの様に「ライバルはモー娘。です。生活かかってますからね、売れなければ意味ないんですよ」と開き直る位が良いだろう。
 NIKEのCMは「いつか遊びがモノを言う」と終わる。リップの場合、曲作りも遊びの延長である。ギドラの様な正統ラップも好きだが、定番過ぎると飽きが来る。その点リップは毎回変化し、面白い物を見せてくれる。Time To GoからMasterpiece。友人がイタリアに送って来たメールの中で、リップのことに触れていた。
 「Time to goでさよならしたものが、Masterpieceで何なのかわかるよ。既にhip-hopという枠組みから抜けちゃった感じ。というよりも、ヒップホップの先に行っちゃった、みたいな」
 という感じだった。確かにFUMIYAの選曲はやはり素晴らしい。天才DJと言われるだけはある。SUさんのリリックが全体を引き締め、RYO-Zが場を盛り上げる。僕個人的にはPESはあまり好きでは無いが、ヴォーカルとしては必要だろう。ILMARIが求められているのはやはり外人ぽさか。
 ちなみにFUMIYAILMARIにはちょっとした場所で出くわしたことがある。印象としては、とりあえずデカイな、と。後は悪そうだな、と。