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最近は写真日記。

どうにかなる日々2:志村貴子

 最近、コミックをまるで購入していなかったので、古本屋でずっと売れ残っていた、どうにかなる日々の2巻を購入。1巻を読んで、志村貴子の描くエロの世界に免疫がついていたので、ほぼ流し読み状態。途中、まるで話しが見えない回もあったが、1巻よりは楽しめた。
 1巻では同性愛、特にやおいの話しが多かったが、2巻ではレズの話しが2本あるだけで、他の話しは異性愛である。幽霊話しも2本ある。ただどちらもアイデアが同じで、性別が入れ替わっただけの話し。それでいて幽霊でなければいけない様なものでもなかった。
 面白かったのは、scene*8。小学5年生、男子の部屋に女子大生が居候している。その男子のガールフレンドが来る時は必ず押し入れから観察して、後々卑猥な言葉を浴びせる。その女子大生はAVに出演したが為に、実家を追い出されたのだが、ビデオを小学生に躊躇無く見せたりする。志村貴子の作品に出てくる女子のほとんどが、性に対して恥じらいが無い。 逆に男子は異常に反応し、照れまくりである。敷居の住人のミドリちゃんなど良い例だ。
 僕は高校2年から女子クラスだった。女子30人に男子2人というほぼ女子校状態。オーストラリアから帰国した3年次も男子は4人しかいなかった。「女子の方がえげつない」とは聞いていたが、確かに男子とは視点が違っていた。女子校の中は「色々な意味で汚い」とも言うが、女子校育ちの友人達に話しを聞いた感じでは、僕が居たクラスが最も「汚かった」様だ。
 そういう意味で、志村貴子の描く女子の視点はわかりやすい。それに圧倒されてしまう男子の感覚も上手く表現されている。ただ、どうにかなる日々2を読む前に、「ぼくは、おんなのこ」を読み返したが、やはり性表現はあれくらいがバランスが良いかもしれない。どうにかなる日々では描き過ぎている部分が多々あるのだ。

どうにかなる日々 (2)
志村 貴子

おすすめ平均 
少しエロい

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