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最近は写真日記。

M山学院大学

 ペルージャ外国人大学に交換留学で来る日本人大学生は年々増加している。2002年の頃は、交換留学生と言えば京都S業大学くらいだったが、K田外語大学や宮城K育大学からの留学生も増えている。その中で驚くのがM山学院大学の力の入れようである。
 M山学院からペルージャ外国人大学へ、初めて短期留学生が訪れたのが2003年の2月だった。それから事あるごとに文化交流があり、長期滞在の留学生も毎年来る様になった。今年も2月から短期留学生が3週間ほどペルージャ外国人大学でイタリア語を学び、後から到着したゼミ旅行組みと合流して、今はイタリア旅行を楽しんでいる様である。4月からの長期留学生も既に決まっている様で、M山学院からの学生が途切れることはない。
 また短期留学でペルージャ滞在をした学生が、大学を卒業後またペルージャに戻りイタリア語を学ぶというケースも目立つ。そういった卒業生が、短期や長期で来る留学生を助け、しっかりと面倒を見ている。これは他の大学の留学生にはあまり見られない現象である。京都S業大学も2期に分けて留学生が来るが、M山学院程の連帯感はあまり感じられない。
 それぞれの大学にはペルージャ外国人大学在籍のイタリア人学生が、日本人学生と入れ替わりで留学するシステムになっている。その中でもM山学院の評判はかなり良く、その分ペルージャ外国人大学側も、日本からの留学生に気を使っている様だ。
 例えば食事会やフェスタなど、M山学院に対しては数多く催され、去年からDJ等でその運営に関わってきたが、教授自ら生徒を引率して、イタリアを旅行するというのはM山学院くらいだろう。
 そういう学生を見ていると羨ましく思う。僕がオーストラリアに留学した時は、高校側は留学を認めず、休学扱いとなった。大学でも、僕が入学した頃は、そこまで海外留学に力を入れている様には思えなかった。学校側は良く「海外留学を体験しましょう」というポスターを張り出すものの、留学にこぎ着けるまで大変な思いをする。また留学後も、しっかりとしたフォローがないまま、しっかりとした大学からのバックアップが得られなかったりもする。僕の場合、例えが適切ではないかもしれないが、「留学するために必要なので、卒業証明書、成績証明書をお願いします」と申し込んだのに、出てきた書類は外務省に校印登録されていないものだった。その結果、色々とたらい回しにされ時間を無駄にした。多分、そういったトラブルは海外留学に力を入れている大学であれば、防げた問題でもある。
 M山学院とペルージャ外国人大学の結び付きを見ていると、本当の意味での提携校であると感じられる。書類上でも、金銭だけでもなく、人と人がしっかりと結び付き、それが受け継がれている。毎年新しい事を取り入れ、現状に妥協しないで、新しい関係作りを模索しているのも、今の所は良い結果を産んでいる様だ。