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最近は写真日記。

アレッツォ観光

 id:laquilaが通う予定のキャンパスがあるアレッツォ。日本ではライフ・イズ・ビューティフルのロケ地として知られているだろうか。ペルージャから1時間の距離だが、そこはウンブリア州ではなくトスカーナ州に属しており、ペルージャとは違い交通の便も良い。アレッツォは元々エトルリア起源の町だが、ウンブリア内のエトルリア起源の町とは少々違い、どちらかというとローマ起源の町並に近い。これは町中の碑に狼と双子の像とS.P.Q.Rの文字が見られるように、後々のローマ支配が強かったのだろう。また中世においてはメディチ家の支配下にあり、フィレンツェの様な洗練された感覚も残されている様に感じられた。どうもペルージャに住んでいると他の町が綺麗に思われて仕方がない。
 9時58分ペルージャ発の普通電車に乗り、11時過ぎにアレッツォに到着する。メンバーは僕、彼女、ドMのI、貴族のYである。駅から市街までは離れておらず、町の中心であるグランデ広場まで歩いても10分ほどの距離である。まず駅前のインフォメーションで地図をもらい、駅近くの円形劇場と考古学博物館に向かう。その途中セール中のFootLockerで買い物をし、デパート的存在のUPIMを冷やかす。ちなみに貴族のYは29ユーロのアディダススニーカーを速攻で購入していた。
 そこから考古学博物館まではさほど離れていなかった。期待していたのはフィレンツェの考古学博物館に飾られていたチンコの生えたキメラに関する情報だったが、それに関しては特に真新しいものは何もなかった。いつも通り学生証を見せて無料で入館。初期鉄器文化からローマモザイクまで綺麗に並べられており、ただ並べられているだけのペルージャ考古学博物館とは違い、パネル作りもしっかりしていた。特別展であるエトルリア人の宴会模様もよく再現されており、見学者にとても親切な博物館だった。もちろん写真もOKである。円形劇場の方は劇場というよりは闘技場なのだが、あまり残りが良くない。円形劇場だけの見学は誰でも無料である。
 見学後は中心地に向かい、途中のピザ屋で昼食。ライフ・イズ・ビューティフルで何度も登場したグランデ広場は、特にグランデでもなく、人も少なかった。広場の中心には、イタリアの町には必ずいる、昼間からバールに入り浸り、女子ばかり追っかけているうさんくさそうな中年イタリア人が3人ほど、僕ら日本人をずっと観察していた。要するにキモイのである。日本だったら確実に職質対象だ。
 写真撮影をした後、町の南西にあるメディチの要塞を見学。といってもただの広場で、日向ぼっこをして、ブランコやシーソーをしてドゥオモに向かう。残念ながらドォオモ内は見学できず、早々にヴァザーリの家に向かう。中は一応博物館になっているが、学生証パワーでここも無料。学芸員が熱心に説明してくれる。多分見学者が少なくて、話し相手がいなかったのだろう。
 その流れでペトラルカの家に向かうが、ここも残念ながら休館で、見学はできず。そのまま僕らは駅に向かい、途中のホットスパーユーロ版、その名も「ユーロスパー」というスーパー内を物色した。電車にはまだ早かったので駅前を散歩していると、そこには何とあのフィレンツェのキメラが飾られていた。それも噴水飾りの様になっており、かなりお金がかかっている。気になったのはやはりチンコだが、あろうことか、そのキメラにはチンコがなかった。レプリカを作るのならばしっかりと作って欲しいものである。