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最近は写真日記。

ローマ見学

 ローマ滞在2日目は朝からヴァチカンへ。さすがにナポリとは違い、そこら辺で日本人観光客に出会う。朝早かったため、ヴァチカン博物館は空いていたが、必ず同じ部屋に日本人観光客がいた。システィーナへと急ぐ観光客を尻目に、僕らは古代ローマの遺物を楽しみ、そのままエトルリアの展示階へと向かう。エトルリアの部屋にはあれほどいた日本人がまるでおらず、来たとしても何も見ずに素通りで「あれ?道に迷ったかな?」とか話しながら、天井の絵とか壁の絵とか写真に撮りながら、まるでエトルリアの遺物が見えていないかの様に過ぎ去っていってしまった。
 僕はヴァチカン博物館は2回目だったのだが、とりあえずエトルリアの遺物をメインに見学。ローマでエトルリアの博物館と言ったら、ヴィラ・ジュリアかヴァチカンというくらい有名な遺物ばかりである。結局システィーナを見て外に出たのは12時を過ぎた頃だった。そのままサンタンジェロ城の前を歩き、平和の祭壇を目指すが、工事中で見学できず、アウグストゥスの廟を遠目に見て、パンテオンに向かう。途中パニーノを購入しお昼代わりにする。
 パンテオンの前にナヴォーナ広場を見学。その後パンテオンを見て、コロッセオに向かう。ちなみにテルミニからヴァチカンまでは地下鉄を使用したが、それ以降は全て徒歩である。ヴェネツィア広場に着いたのが14時くらい。ドMのIから「あ、今ローマに着きました」と電話が入る。ペルージャを出る際に友人たちが駅まで送ってくれたのがだ、別れ際「2日にローマを見学するんだ」と話しをすると、ドMのIが「説明付きでフォロ・ロマーノ見たいっす」と、待ち合わせをすることになっていたのだ。
 コロッセオの前で彼と待ち合わせをして、コロッセオ側からフォロ・ロマーノに入る。ヴィア・サクラの話しから始まり、クリアに着くまでそれぞれの遺構に関しての説明をし、元々のフォロに立って、そこから見渡せるユリウス・クラウディウス、つまりはカエサルとアウグゥストスがどの様にフォロを改築していったかを話す。ドMのIはフォロ・ロマーノが好きで、今回で4回目の見学だったらしいが、それでも楽しんでくれたので、役に立てて良かった。そのままトラヤヌスのフォロに向かい、同じような説明をして、ショッピングに向かう。
 といっても、スペイン広場に向かったわけではなく、そこら辺のお店でお土産を購入。途中韓国人が経営するアジア食材店に入ると、ドMのIがチヂミの素とかっぱえびせん、ラーメンを購入。そしてテルミニ駅に着くと、駅に隣接しているUPIM(日本のデパート的なもの)を見学する。何気なく入った携帯電話屋で、新品携帯が39ユーロという安さで並べられていたので、携帯電話故障中のドMのIはそれをすぐに購入。ある意味僕らよりもショッピングを楽しんでいたドMのIと、テルミニ駅近くの中国料理屋で最後の食事をする。実は僕らはローマに着いてから毎晩中華料理を食べており、まるでイタリア料理を食していなかった。というのもこの中国料理屋の味が、ペルージャのそれとは比べものにならないくらい良くて、しかも中国人観光客が多く訪れ、彼らが母国で食べる様な方法で食べていた。
 僕らも彼らと同じように食べたくて、注文してみたが「5人以上いないと、あれは注文できないんです」と断られてしまったが、スープに豪快に白飯をつっこむ食べ方は本当に美味しそうだった。電車の時間に迫られてドMのIはそのまま駅へ。僕らはお腹いっぱいになってホテルに帰ったのだった。