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最近は写真日記。

出産

 4月30日の朝5時頃、いつもと違う腹痛で目覚める。子宮を握られてるようなツーンとくる痛み。でも1分くらいで治まったので再度入眠。それから1時間後、また同じ痛みで起きる。陣痛なのか前駆陣痛(お腹の張りの痛み)なのかわからないし、まだまだ我慢できるのでそのままほっておくことに決定。なぜかain_edは徹夜でゲームをしていて、あたしが起床すると共に入眠・・・。とりあえず、いつもと変わりなく家事をして、昼にain_edを起こす。その日の昼は、最近家の近くにできたお寿司屋さんに行くことを決めていたので、お腹は痛かったけど予定決行。13時頃家を出て、陣痛の最中おいしいお寿司を味わう。回転なのにビックリするほどおいしかった。14時頃にお寿司屋さんを出て帰宅。帰宅途中もお腹の痛みは朝よりも増していて、少し不安だったので親に電話。「お腹が痛いんだけど、我慢できる痛みなんだよね。これって陣痛なのかなぁ」と質問してみる。親は「陣痛はみんな我慢できるのよ。できなかったら産めないでしょ?もう少し様子みて、間隔が10分切ったら病院行きなさい」とのこと。とりあえず、家で陣痛の間隔を計る。14時37分・41分・49分・55分・15時8分・15分・23分・28分・39分・45分・49分・・・。あれ?結構短いなぁって思って病院に電話。ナースが「痛いですか?我慢できない痛みですか?立っていられないくらいですか?」と聞いてきたので「いや、我慢できます。歩くこともできます。」と返答。そんなこと言ったもんだから「うーん、まだ子宮は開かないと思うのでもう少し様子みて下さい」と言われる。まぁ、お寿司も食べにいけるし、明日は診察だからそれまで我慢してみよう!と決意。明日入院になると困るので、ひとまず布団を干す。洗濯物をたたんで、夕飯の準備。夕飯を作ってる時も、5分間隔くらいで痛みが襲ってくる。「うー、痛い。むかつくなぁー、この痛み。陣痛なのかなぁ。でも我慢できるんだよね。もうはっきりしてほしい」なんてブツブツ言いながら我慢してみる。ain_edはゲームしながら「大丈夫なの?破水しない?痛いんでしょ?病院行く?」って言葉を陣痛の度に言ってくれる。「うん、これ作ったら考える」と返答。19時すぎに親から電話がきて、21時までに病院行きなさいと忠告される。20時には虫の知らせなのか、ain_edの母からも電話。病院に行きなさいと言われる。確かに、昼の痛みよりは強くなってるし、間隔も5分を切ってるので21時に連絡することに決める。帰ってこられないと困るし、診察されるからとりあえずお風呂に入る。お風呂の中でも「あー、きたきた。痛い、これ痛い」なんて言いながら入る。入院セットを確認して、ain_edのお弁当を準備して、おかずの説明してタクシーを呼ぶ。病院に着いたのは21時30分。診察をしたら子宮が既に5センチ近くまで開いていることを知る。ナースもビックリしていたが、初産なので出産は1日の昼くらいになりそうだと言われる。陣痛の間隔を計る機械を付け、様子をみる。ain_edも陣痛の間隔をメモ。それから1時間後、22時30分にナース診察。「我慢できてるし、まだ開いてないと思うけど・・・、あれ?7センチになってる」とまたまたビックリしてる。もしかしたら明日の朝になるかもしれないと言われる。「おしりのあたりが押されるような感じがしたら呼んで下さい」と言われ、ain_edとTVを見ながら「きたきた、痛い。ふー、ふー」の繰り返し。「今3分おきくらいだよ」とain_ed。陣痛ってもっと痛いもんだと思ってたから意外に楽だなぁ、なんて会話しながら我慢する。40分くらいして、おしりのあたりが押されるような感じがしたのでナースに連絡。診察すると、「あら、8センチになってる。今日中に産まれちゃうかもしれない!分娩室に移動するね。その前に点滴するから。」と少し焦っている。車いすで分娩室に入り赤ちゃんが下りてくるのを待つ。11時20分には完璧に子宮が10センチに開く。あとは赤ちゃんが下りるのをひたすら待つだけ。陣痛もかなり痛くなってきたけど、まだまだ会話ができた。10分後、ようやく赤ちゃんが下りてきた。出産体勢になり、分娩開始。「あー、陣痛きます。痛い」ってナースに報告しながら思いっきり力む。2回力んだところで「パーーーーン」って風船が割れるような感覚。破水した。破水したら今までにない痛みに襲われる。言葉でうまく表現できないけど、鼻からすいかを出す痛みではないことは確か。とにかく、ナースの声に耳を傾けながら痛みに耐え、全力で力む。これもまた2回力んだところで「頭見えたからねー。力入れないで楽に呼吸して」と言われる。力入れるなって言われたって、痛いし早く出したいしで勝手に力んでしまう。頑張って力を抜いてるときに、ドクターが「パチンッ」ってあそこを切った!「いたぁーーーーーい!」って思わず叫ぶ。陣痛よりもなによりもあそこを切開されるのが一番痛い!普通は切開する痛みなんてわからないって言うけど、嘘!とにかく痛い。その痛みに耐え、力んだら「オギャーッ」って聞こえた。目の前に赤ちゃんがいる。へその緒でまだ繋がれてるあたしの赤ちゃんが泣いてた。片目をもう開けて、元気に泣いてる。それを見たら、安心して思わず涙。「あー、よかったぁ」って一言。ain_edも感動してた。これで楽になれると思ったのは束の間。切開した部分を縫わないといけない。またこれが痛い。ain_edもうちの親も産まれた赤ちゃんに感動してたけど、あたしは感動に浸ることもできず「それが一番痛いです」と叫ぶ。ドクターが麻酔してくれたのはいいけど、その注射も痛い。デリケート部分を麻酔なしで切開して、縫うために麻酔の注射。最悪。本当に最低。縫われてる間に赤ちゃんの身長・体重・反応をみてくれ、その場で授乳した。あまりにもちっちゃくってこわごわだったけど、とっても感動。お腹も萎んじゃってるし、本当に産んだんだなぁって実感した。出産って女しか味わえないからちょっと得した気分になった。ain_edに、どんな痛み?って聞かれるけど、あえて秘密。もったいくて言えない。これはあたしだけの感動。
 ってな感じで出産を終えた。あたしは珍しいくらい安産だったし、痛みに強いっていうことがラッキーだった。とにかく出産はおすすめ☆是非味わってもらいたい。痛いけど痛み以上の喜びがある。
さて、この場をかりて・・・。

あたしとこの子のain_edへ
妊娠中、荷物を全て持ってくれたり身体の心配をしてくれたり、足のマッサージに妊娠線予防クリーム塗布、その他にもたくさんしてくれてありがとう。
分娩中、飲み物飲ましてくれたり背中さすってくれたり、なによりもずっと手を握っててくれてありがとう。
出産後、おつかれさまの一言がとっても嬉しかった。
入院中も毎日来てくれてありがとう。おつかれさま。
そして今、この子だけじゃなくあたしの身体も心配してくれるain_edに、2人で感謝しています。毎日、帰ってくるのを楽しみに待ってる時間も幸せです。
これからの長い時間、楽しく一緒に過ごせたらこれ以上の幸せはないと思います。
これから3人と2匹、よろしくお願いします。