apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

日本代表への不安

 というわけで、23名のリストから見えるもので、先日のid:ain_ed:20060515#p3と同様の指摘がある。

 思えば98年のメンバーには、21歳の中田英と18歳の小野がいた。2002年には、突出して若い選手はいなかったものの、川口、楢崎のGK陣、そして中山と秋田のベテラン勢を除く大半の選手は、前任者のトルシエが見いだした「金の卵」たちであった。こうした過去の先行投資が、今の代表を支えていることは周知の通りである。
 そこであらためて、今回のリストに目を落としてみてほしい。この中に、4年後の代表のキャプテンや、リーダーシップを取るき人物を見出すことができるだろうか。4年後の本大会への夢を託すことができそうな「未来の宮本」や「未来の中田英」を、このリストからイメージすることは可能だろうか。

 もちろん、このリストはあくまで、この4年間の結果でしかない。この間に、アテネ世代の精鋭をトップチームに引き上げる方策なりグランドデザインなりが提示されないまま、今日という日を迎えてしまった。そして、松井をはじめとする現在25歳前後のアテネ世代は、最も伸び盛りの時代に世界を体感することなく、今大会をテレビ観戦することとなった。2010年、もし本大会出場のチャンスが与えられたとしても、すでに彼らは29歳。今の中田英と同じ年齢で、初めてのW杯を迎えることになる。この現実を、われわれは決して看過すべきではないだろう。

 やっぱり不安である。