けんけんとフィアンセと遅れて来たブーマー

　id:KEN_NAITOがフィアンセを連れて我が家にやって来た。予想を遥かに上回ってフィアンセは綺麗だった。「嘘つけない」性格の僕の奥さんも「可愛い」を連呼していた。僕の作ったカルボナーラとアラビアータをたいらげ、奥さんの作ったバナナケーキとプリンをたいらげ、うちの猫に引っ掻かれ流血し、鳥肌実のけんたを独演し、子供達と戯れた後、氷川神社へ初詣に向かった。
　途中、遅れて来た大学時代の友人（ブーマー：仮称）を拾う。話が前後するが、我が家の車は5ナンバー7シーターなので、チャイルドシートが2台あると、大人4人は結構キツい。おまけに車自体がちょっと古いモデルなので、チャイルドシート固定だと、サードシートに乗り込むのに無理をしないと入れない。冗談のつもりでけんけんをサードシートに導いたのだが、彼はその自慢のスキニーな身体を駆使して乗り込んでしまった。坊主は伊達じゃないと思った。
　氷川神社は予想通りの混雑だったが、昨年のお守りを預け、参詣する。願いごとの内容にリア・ディゾンが出て来たが、気のせいだろう。お守りの類を購入しようと思ったが、人だかりができていて直ぐに断念。皆でおみくじを引く。全員可もなく不可もなく、吉という文字があった。そう言えば年末ジャンボの結果は今までで最低の600円だったが、20枚買えば絶対的に600円は当たるので参加賞的なもので、可も無く不可もなかったかもしれない。
　その後露店は全てスルーし、大宮駅で解散。けんけんにお土産で貰った漬け物は、僕のお弁当に毎日登場する様だ。けんけんにあげたリポビタンDスーパーはうちの冷蔵庫の中に忘れ去られていたので、帰宅後に僕が飲んでおいた。元気になった様なならなかった様な。
　けんけんにプレゼントは何が良いか？と尋ねたら、「大人のおもちゃの詰め合わせ」と応えた。それに対してフィアンセは無反応だったが、「中古でも良い？」という奥さんの質問には、「それは遠慮しておきます」としっかり反応してくれた。ちなみにけんけんは「中古でも可」と坊主を見せつけてくれた。
　聞けばけんけんは成田に直行し、ホテルに泊まり翌日アメリカに向かうという。最後の最後に僕らの家まで出向いてくれて感謝である。料理の類が美味しかったかは謎であるが、彼ら2人の仲が良かったのは真実である。結婚は2年後ということだが、なんだったら入籍だけでも直ぐにしたら良いだろう。なんだったらその勢いで子供も作ったら良いだろう。2年などあっという間である。その2年間で2人はそれぞれ成長し、素晴らしき日を迎えるのだろう。何が起こるかわからないのが人生であり、恋人同士だが、あの2人に関しては結婚しか起こり得ないのだろう。
　良きパートナーに恵まれた事に、そして研究だけで生活できる程稼げる様になったけんけんにAuguriという言葉を送っておこう。Auguriとはイタリア語で「おめでとう」を意味するが、語源には「予言」という意味も含まれている、ということも付け加えておく。