apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

眠れる獅子は寝かして

忘れるはずない この街でさすらい
あの日からかけたおまじない
どうせ平々凡々のはぐれ者
守るものあるなら守りきりたい
何かと何かにはさまれ
鏡見ては悩み 何が必要? 毎日が
忘れてるよ いつの間に
子宮から出て出会い 別れて
元気ですか? 想い想われて
あの人どこかで見てるはずで 心でつながっているはずで
この大空で

 「どうせ」平々凡々のはぐれ者。眠れる獅子は虚像ですらないのか。自己暗示は相変わらず効果的だが、いつの間にか自分の「外部」にまで守るものが増えた。ひきこもりが外へ出た。外には守るものがあった。そんな様なものだ。

時代は風のように流れて
冬に消え また春に生まれて
上がり下がりも 昼も暗がりも
たどり着くまでのスパイスだって
いつも思えてるから It's so easy
あの空の雲みたくフリーにね
同じ時重ねるように
繋がってれば いっそう良い

Where you at? Where you from?
ここから果たしてどこまで行けるかな
ゴールは 'cause you know
遠くはないはずさ 焦る事ぁないから
コースは変えず行こう
ショートカットなんて見つからなくたって
Back & Forth Forth & Back
スクロールする窓の向こうにまどろむ
見渡す景観 闇を抜ければ
和むのはネイバーフッドなフレイバー
Day in, day out 束の間のレイドバック Everywhere

 幼い頃歩いた道たちが、今この場所に続いて。そして今こうして歩いている道たちもまた、自分の場所に繋がって。日々の些細なストレスも、自分勝手な浮き沈みも、全ては自分の糧になって。ただ辿り着ければ良いわけじゃない。ただ辿り着くことが目的じゃない。それでも辿り着けない日が来ても、いつでも前のめりに行けば、どこかで何かにぶつかるんだと思う。それはそれで良しとできれるかできないかが重要なんだろう。

ここからアナタにつなげるレイル
そこから新たに生まれるウェイ
あの扉の向こうに残り香をほんのりと
はるか彼方へゆられ行け
どこか誰かへ伝えるテイル
あのトンネルの向こうにきらめきを灯し

 ノードがリンクすればコンプレックスになる。複合体の利点は平衡状態にある。単独ノードは単独であり続けることさえ守れば頑強だが、リンクされた瞬間に淘汰される可能性が複合体よりも高い。つまりセキュリティとはクローズドであり続けることができるかできないかに依って、その定義が変化する。絶対不動的な防壁か、可変的防壁か。絶対領域は中和され易く、また心の壁が消えると人の形を保てなくなる恐怖感がある。繋がる、とはそういうことだ。
 僕は繋がり、家族間ユニットとしての平衡状態を手に入れ、おまけに遺伝的コピーも残した。平々凡々の生物として成立し得た、という訳である。2年が過ぎた。この2年で社会人としての経験値は飛躍的に上がった反面、学問的向上には目を瞠るものがまるで無い。シングルタスク人間には、まるでシーソーみたいなものだ。新しい知識が根をはり、古い知識は忘却される。その循環こそ平衡状態なのだろうが、まだ脳を安定させるには早過ぎる。
 僕にはまだ知りたいものがある。見たいものがある。そして見つけたいものがある。その1点こそが僕の特異点足り得る。それだけでid:KEN_NAITOと繋がった。今日は彼が生まれた日である。そもそも今日彼が生まれなければ繋がらなかった。僕らが今日入籍した結果、その繋がりの帯域が増したとも言える。
 特異点は要するに矛盾点だ。精神的安定より混乱を。僕は混乱を愛する。外に平衡、内に混乱を。演繹的センスがなくても、帰納法で進んで行けば良い。結果的に繋がれば良い。
 ※引用は全てTalesから。