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最近は写真日記。

クローズZERO

 気になっていたので観賞。原作クローズは未読であるため、何の事前知識も違和感もない。三池崇史だけあって、暴力シーンは迫力満点である。ただただ何も考えず楽しめた。「鈴蘭を制覇するには政治ができなきゃ駄目だ」という理屈はわかったが、その後の行動が政治的と思えず、何より全体的な力関係がわからなかった。山田君と小栗旬が強いのはわかるが、その他の人間の序列が不明なのだ。
 実際のところそんな細かい部分が気にならない位に楽しめた。喧嘩して友達作って、恋して喧嘩して。少年漫画の王道とも言える。ある意味グレンラガンに通じるものもある。
 今放送中のROOKIESもそうだが、チームやギャング的(IWGP)不良よりも、ヤンキー的(ビー・バップ・ハイスクール)不良がリバイバルしている気がする(クローズにしてもROOKIESにしても原作は数年前の話だが)。ただ昔のツッパリというイメージとはほど遠く、中身はツッパリ、外見はお洒落さん、という感じか。意図的表現なのか、それとも懐古主義的表現なのか、もしくは現実を捉えた姿なのかはわからないが、見方を変えると現在は普通そうな人間が一番怖い、という意図にも捉えられるだろう。
 話が逸れたが、クローズZERO、とにかく山田君が格好良かった。今までひ弱で、内向的、声もか細いキャラが多かったため、あまり興味を引かなかったが、今回の役はばっちりである。スタイルはともかく、とにかく眼が良い。小栗旬の見せる喧嘩も良かったが、山田君の眼にばかり気を取られてしまった。
 喧嘩映画が見たくなったら、オススメ作品である。

クローズZERO スタンダード・エディションクローズZERO スタンダード・エディション
小栗旬 山田孝之 黒木メイサ

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