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最近は写真日記。

もう12ヵ月が過ぎた

 今日、ちびジュニアが1才になった。去年、お昼過ぎに「産まれそうだから、病院に行くね」というメールを奥さんからもらったとき、僕は定例会議の為、西東京方面にいた。埼玉まで帰るのに、軽く1時間はかかるのだけれど、僕が病院にたどり着くまで(仕事中ではあったけれども)ちびジュニアは待っていてくれたのだった。
 そんな慌ただしかった出産日から1年が過ぎてしまった。子供の成長は早い。今ではもう自分で立ち、自分で歩こうとしている。ハイハイからつかまり立ち、つかまり歩きまで1ヵ月なかったと思う。おまけにつかまらないで立ち、歩き始めたのはこの1週間ほどのことだ。最初は一歩足を前に出すだけでバランスを崩していたが、今では2歩、3歩と上手に歩いている。
 ジュニアもそうだが、子供は諦めを知らない。妥協を知らない。転び、泣き、傷を作りながら自分の足で立ち、自分の足で前に進もうとする。毎日毎日、1日に何度も、果敢に挑戦をする。少しずつ、少しずつ、彼らは自立を知る。それが本能なのか、それとも個性なのかわからない。ただジュニアもちびジュニアも、2人して同様の成長を遂げているからには、人間本来の能力なのだろう。
 上手くできないときは泣く。赤ちゃんと呼ばれる存在ながら、一丁前に機嫌も損ねる。相変わらずお腹が減ればなくし、相変わらず親の助けがなければご飯さえ満足に食べられない。それでも、ジュニアたちは前に進もうとする。身体が求めるのだろうか。ジュニアは同じ言葉を繰り返す。言われた言葉をオウム返しし、結果的に自分の言葉にしていく。ちびジュニアはたんこぶを作っても、お兄ちゃん(ジュニア)の後を必死に追って、自分も立ち上がろうともがいている。
 その姿を見て、僕は思い知る。この子たちに敵わないと。今でもまだ僕は純粋に自分の本能に従っているだろうか。いつの間にか言い訳を付けて、愚痴を言って、傷だらけになることを怖がっているのではないか。言葉を自由に使えることにあぐらをかいていないだろうか。自分が自由に立ち、歩ける自由にほおづえをついていないだろうか。
 誕生日おめでとう。僕は親に成れたことを誇りに思います。親として学ぶべきことが、今まで以上に自分にとっては重要だということに気がつかせてくれたことに感謝します。これからも色々なことを教えてください。
 ちびジュニア、おめでとう。そしてありがとう。