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apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

初出張

 人生初の出張である。出張先は大阪の天満。日帰りである。事の発端は安直だった。僕が進めていた東西グループの連携部分で、「なんだったら行ってみたら?」という課長の一声で決定となった。実際は人が移動する事無く万事が整っていたのだけれど、電話口だけじゃなんだから顔合わせでも、という内容だった。というわけで次の日には新幹線のチケットが本部から届き、しっかりと指定席であった。おまけに上司の付き添いはなく、僕1人ということだった。
 8:40分東京発、11:16分新大阪着の新幹線のぞみである。ちなみに700系で、写真でも撮ろうかとカメラを用意したが、そんな暇はなかった。実際新幹線を使う機会が今まであまりなく、飛行機以下である。なので飛行機に乗るよりも緊張したが、今回はビジネスということでとりあえず本を読み、眠くなったら寝ておいた。目が覚めたらすでに京都で、あっという間に新大阪である。新大阪構内で若干右往左往し、大阪に出る。時間帯なのか車内はガラガラで、関西弁が心地よい。そのまま天満に向かい、昼食を食べる。とんかつとうどんの定食である。僕はとんかつは何もかけない派であるが、定食にはソースが思いっきりかかっていた。かかっていたら食べるしかないので食べてみると、普通のソースとは違っていて、それを含めた料理なんだと思い直した。
 食後は商店街を散策し、結局古本屋を2店覗いた。文化圏の違いか、ただの個性か、置いてある本があまり見かけないものばかりだった。具体的に言えば関西圏を主題にした本が多く、ビジネス書よりも、文芸、歴史、社会科学が充実していた。13:00から16:00過ぎまでみっちり会議と見学。しゃべりすぎて喉が渇いたくらいである。17:00の新幹線に乗りますと告げ、後にする。
 天満駅前の商店街でたこ焼きを食す。ちょっと横道に入った小汚い店だったが、10個で250円という庶民性に引かれた。おばちゃんと話をしていると「あ、これ焼きたてだから」と、次から次へと足してくれた。多分20個は食べたと思う。御年72歳というおばちゃんは「その日暮らしなのよぉ」とか言いながら、ちゃっかりデニムのひざ上ミニスカートを履いていた。多分後30年は生きるだろう。そう考えると30歳の僕はまったくのひよっ子だと思えた。
 新大阪の駅で自由席から指定席に変え、お土産を購入。帰りはN700系であるが、実際Nが付く付かないの差がわからない。違う点はN700系の方が酔い易いが、指定席下部に電源ソケットがあるので、仕事をするビジネスマンには最適だろう。おまけに来年には無線Lanがオープンになるというからモバイルには出張には持って来いの新幹線である。ちなみに今でもN700系としてのアクセスポイントは用意されているらしく、ネットワークを見つけることはできる。後はオープンになるのを待つだけである。
 出張は面倒だが、良い経験である。予想以上に時間がタイトで何度か走った。「たこ焼きとか食べて来たら?」と課長が茶化していたが、本気で食べようと思ったら泊りがけでないと無理だろう。やはり新幹線はプライベートで乗りたいものである。