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最近は写真日記。

ポルテ購入

 最初はラウムの福祉車両狙いだったが、最終的にポルテに決定。販売店はトヨペットトヨタ、ということで、目に付いたトヨペットに入る。名刺を差し出した担当営業さんはイケメンで、「俺はできる」オーラがかなり出ていた。ニーズを全て告げると「それでは早速見積を」と上記の数字を出してくれた。「高いっすね」と正直な感想を述べる。「いや、もちろんお値引きは致しますよ。下取り車、ございますか?」ということで、下取り車のマーチを査定してもらう。残念ながら今のモデルのマーチではなく、素人目にも市場価格が付きそうになかった。おまけに他社製品である。
 「……、かなり厳しいですが、がんばります」「はい、一発で出してください。中古車も考えているので」とプレッシャーをかけ、セレナを購入した時の話しをする。「値引きは一発で」とすり込む。というわけで、一発目の値引きは全コミで220万という数字になった。36万近い値引きとなったが、保留とした。トヨタディーラーで働いていた幼なじみにアドバイスを求めると、「うーん、頑張ってる数字だからなぁ。後5万が良いかな」というわけで、215万で手を打とうと考えていた。が、他の友人にアドバイスを求めると「ぶっちゃけ、これ1500ccの車じゃないですか?それに200万以上は出したくないですね。というより、大体排気量と金額は比例しますよ」と言われ、「じゃあ200万まで頑張ります」と最低ラインが決定する。
 翌週には友人のアドバイスに従い、トヨタ店にて見積を出してもらう。案の定トヨペットの数字より安い。おまけに下取り車を含めない金額を提示されたので、まだ値引きの余地があった。トヨペットと同内容で210万まで落ちそうな雰囲気だった。「どっちにするの?」奥さんが耳打ちするが、「僕はトヨペットで買うと決めている」と答える。次の日にはトヨペットにその見積を持って交渉に挑む。
 「私はあなたから買おうと思っています。但し後は数字です」というわけで、200万で抑えられればベスト、と付け加えると、「頑張ります」とバックヤードに消える営業担当。結構長い時間待たされ、渋い顔で戻ってくるイケメン。「結果から申し上げますと、無理だ、と言われました。赤字だと」と、トヨタの見積書に目をやる。「…そうですか。でも、私はあなたと、ここの営業所のサービス全体を含めて、ここで買いたいと思っているんです」「ありがとうございます。…どうにかできないかと考えたんですがね…、ここの会社ではこれ以上は無理っぽいですね」というわけで、トヨタの見積書を見ながら「これ、この見積書ありますよね?これだったら200万で押せますよ」「あ、これそう思ったんですよ。バックガイドとか要らないんで、外したらいけるかと」「いや、それ最初から言っちゃダメです。もう始めにこれ200万で買う、と言ってください」と、トヨタ店で買うアドバイスが始まる。
 「でも、やっぱりここで買います。なんで200万で」と、もうほとんどうち解けて、半分以上タメ口での交渉になっていて「じゃ、ちょっと待ってよ、やってみますから」と、自分のノートPCとにらめっこし、色々と提案をしてくれる。「ナビのレベルを落として、バックガイドを外して、コーティングのレベルを落とす」か、「ナビのレベルを凄い落として、バックガイド付けて、コーティングをそのまま」と言われ「ナビってHDDとDVDだったら、ぶっちゃけどっちが良いっすか?」と聞き返すと、「HDD。DVDは絶対に辞めた方がいい」というわけで、前者に決定。
 というわけで、最初の見積のナビではHDDナビ+地デジだったが、これをHDDナビ+ワンセグに変更し、コーティングのレベルをテフロンに。バックガイドは外して、全部で205万で決定。「じゃ、それで」というと、「これ持って、トヨタに行ったら人間不信になる」と苦笑する営業担当さん。「いや、でも始めて来たときに、絶対に仕事上の話しで留めないといけないって思ったんだよなぁ」と1人で何かを反省している。
 全体的な値引き額は変わっていない。逆に考えれば最終決定の方が利益は上だろう。というのも家に帰るとトヨタ店からより値引きされた見積書が送られていたからだ。但しどうしてもトヨタ店で買う気にはなれなかった。今回はウェルキャブである。僕らの車ではない。奥さんの実家用である。それを考えたときに数字以外のサービスの充実度が必要だった。トヨペットの何が優れていたのか。僕らは子連れである。通常ディーラーではドリンクを提供しこそすれ、子供の面倒は見てくれない。結果、交渉に集中できない。が、トヨペットは子供の面倒を受付嬢がずっと見ていてくれ、親は気にすることなく交渉に集中できた。「あ、保育士の免許あるんですよ、私」後から受付嬢から教えてもらったのだが、トヨタ店ではそんなサービスは無かった。
 もしかしたら個人的なものでしかないかもしれない。が、受付嬢が2、3人入れ替わりでずっと子供の面倒を見ていてくれたのは事実だ。何よりも受付嬢が子供と一緒に遊んでいることを許す営業所であることも事実なのである。それが一番だった。10万以上の数字の開きがあっても、高い方にしたのはそのサービス分である。ウェルキャブは福祉車両である。求められるのは金ではなく、サービスなのである。
 帰り際にトミカ2台と、ポルテのモックを1台もらった。モックの方は「無理かもしれないけれど、あれが欲しい」と言ったら、わざわざ次の日には取り寄せてくれた品である。ちなみに日産ではセレナのモックはくれなかった(キーホルダーは貰った)。サービスもトヨタ以下だった(数字を重視した結果?)。

 でも、僕が車を買うとしたら数字オンリーだけれども。