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最近は写真日記。

ジェネレーションXとか、ネットジェネレーションとか

 デジタルデバイドは何が原因で起こるのか、ほんのちょっぴり考えてみた。
 80年代〜90年代「情報過多」という言葉と共に育った。いつからか「情報過多」ではなく、「IT」に変わった。それが00年代の始まりだったのかとも思う。その変遷をどう過ごしたかで、デジタル格差というものが浮き彫りになる。

1.世の中は「情報過多」であり、また必要な情報は少なく、自分の耳に入るものだけが必要な情報である。
2.世の中は「情報過多」なので、「IT」を使い情報を整理し、取捨選択する必要がある。
3.情報は「IT」ツールを使って手に入れるものである。

 デジタルデバイド、という言葉が産業界の罠、というのはおいておいて、要するに大衆情報の価値が、メディア情報に比較して相対的に上がった結果、その価値観を認識できるかできないかが、デジタル格差の原因になっている。
 例えばある教授。「これだけ論文が溢れている中でも、優れた論文は結果的に人の目に触れる。だからそういった論文は探さなくても手元に来る」アカデミアではある意味常識的な意見だろう。優れた論文は、紹介されさえすれば引用され続ける。
 では逆に優れた論文が溢れた場合。2の情報整理が必要になってくる。少し前のIT How To本はこの類が多かった。30代後半のビジネスマンも「IT」=「ビジネスツール」=「情報操作(整理)」と捉えている印象である。僕の職場にあっては7割が1。2割が2。1割が1である。世代論でくくると、高齢化が始まっている、とも言える。
 ラインは新聞である。新聞は信用度の高いプッシュ情報源である(とされている)。その信用度を高く設定している人は、どちらかというと1の人であり、年代的に高齢者が多い(折込利用者とかも)。要するに手に入る情報が新聞しかなかった時代の人々はそれなりに新聞の信用度も高い様子である。新聞を読むけれど、それだけでは情報が足りない・差別化できない人が2にあてはまる。そして3に関しては新聞を取っていない世代である。プッシュ情報は「疑う」世代でもある。何故疑うのか、というと、迷惑メールとかフィッシングメールとかに慣れすぎた、という理由があるかもしれない(思いつきである)。
 つまり何が言いたいのか、というと、デジタル格差というカテゴリーはやはりデジタル業界の罠としか思えず(疑う世代)、与えられるものは全て嘘くさい、と思うのである。だからこそ欲しい情報は自分で検索し、フィルタリングし手に入れるのが結果的に効率が良いのである。