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最近は写真日記。

イタリア国立大学留学への道!?

 イタリアの国立大学に留学をするには、まず東京のイタリア文化会館に連絡をしなければならない。方法は二つ。奨学金を取るか、私費留学か。その上で学位取得コース(Corso di laurea)か、単科コース(Corso singola)に別れ手続きの方法が変わってくる。僕は私費留学で学位取得コースで、イタリア国立大学に留学する人の大半は僕と同じケースだろう。
 詳しい書類等はイタリア文化会館のHPに掲載されている。http://www.italcult.or.jp/
 流れとしては4月中旬に国費留学生のテストがあり、5月後半から6月初旬に私費留学の学位取得コースの手続きが、その後単科生ようの手続きがある。それぞれの手続き期間前にイタリア文化会館に、何処の大学に留学し何学科を受けるかを記入した手紙に、500円の小為替を同封して送付する。手続き期間ギリギリになって自宅に書類が届き、面談の予約を取る。この面談で諦める人もいるだろう。それくらいにある意味有名な面談があり、各書類の説明を聞き、イタリア大使館、外務省など赴くことになる。
 ちなみにイタリア語訳はイタリア文化会館で指定された業者に頼むのが無難。全ての手続きが終わるのは7月頃。8月1日からイタリア大使館で国立大学向けのビザ申請が始まり、上手くいけば8月16日にはできあがる。ビザ申請のための書類は、一般の学生ビザと同じなので特に問題はないだろう。保険に関しては州や警察署(Questura)によって考えかたが違うのでこれというものはない。また文化会館と大使館との間で、情報が並列化されていないのでビザを取るのも一苦労である。
 イタリアの国立大学の入試は9月3、4日。大学や学部によっても差違があるが、ほぼその時期と考えて間違いがない。授業の始まりは9月末〜10月初め。これも授業によって変化するのでその都度臨機応変に対応しなければならない。ちなみに入試も基本は口頭で、建築や医学では筆記重視だったりもする。外国人枠がしっかりと決まっていて、人数が多いところは点数順に落とされることになる。その際に17点以下は確実に不合格になる。これはイタリアのテスト様式では0点と同等と見られるからだ。
 僕は4月には日本に帰り、手続きをしたのは6月3日くらい。7月の初旬にはイタリア文化会館で書類を全て受け取り、8月1日にビザを申請。受け取ったのは18日。イタリアに入国したのは8月29日で、入試を受けたのは9月3日である。テスト内容は、イタリア語の経験と自分の専門について。僕が話したのは考古学とエトルリアについて。高校卒業程度の知識なので一つくらい専門用語が言えれば合格だろう。よほどのことがなければ落ちる人はまずいないようなので、問題はない。余談だが実際は、私費留学に関して言えば文化会館を通さなくても手続きが可能である。しかし手間と確実性を考えると、文化会館を通すのが妥当だろう。