apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

インド旅行:その2

 2月に入ってからインドへ。バンコク〜カルカッタ間は6時間程だったと思う。タイにしてもインドにしても、何故か僕だけが荷物チェック。当時愛用していたDynaBookが原因。空港を出る前に、日本でUSドルに両替してあったお金をルピーに。タイで1万円、インドで3万円と出発前は考えていたが、約250ドルをルピーに両替すると凄い札束になった。日本円で100万円分程度の札束が3束と半分程。しかも全部ホチキス留めで、1度そこで解体して分散して鞄に詰める。
 空港を出ると直ぐにタクシードライバーにつかまる。しかも1人じゃない。20人ほどのインド人に囲まれ、「町に行く、町に行く」を連発。いくら?と聞くと、「500ルピー」という。それはおかしい。地球の歩き方には30ルピー程度と書かれていた。無視をして歩き始めるとわらわらと追って来る。僕はもう笑うしかなくて、やっとインドに来たのだと感じた。友人達はどうしたら良いのか迷っていたけれど、とにかく少し空港から離れてみようと促した。
 空港から離れて行く内にインド人も淘汰されていく。途中から200ルピーに成り、少しすると50ルピーまで落ちた。友人はもう良くないか?と言っていたが、後々の事を考えて僕は落とせるところまで落としたかった。結局最後まで残ったインド人は20ルピーでカルカッタの町まで連れて行ってくれることになった。僕らは4人だから、1人5ルピー。ちなみに最初の500ルピーから20ルピーになるまで、10分もかかってない。この時の衝撃は今でも覚えていて、彼らのタフさや、切り替えの早さ、そして純粋さに驚いた。
 カルカッタに着き、降りるとすぐに変なインド人に話しかけられる。他の友人は英語も話せないので、通訳は全て僕が行うのだが、彼は日本語を話せた。カルカッタでは有名な客引きらしく、色々なホテルを紹介してもらう。面白いのは、紹介はするものの、値段交渉などは僕らが自分たちで行うのだ。彼への見返りは、彼の友人のお店で買い物をすることだが、それも別に強要ではない。騙されることも、危険な目に遭わされることもなかった。出会った時点で、僕がかなり疑ってかかっていたので、途中からは彼も態度を変えた。次のお客でも見つけたのだろう。彼らにとって、日本人は良いお客だろう。空港でもそうだし、タクシーでもそうだ。町では日本人と聞けば、値段は何十倍、何百倍と跳ね上がる。彼らがその値段を提示するのは、以前にその値段で購入している日本人が居るからだ。
 迷った末に4人で止まれる安宿があまりなく、結局少し高めのホテルへ。4人で350ルピーだったか。テレビとシャワーが着いているので割高である。ドミトリーとかで止まれば、20ルピーくらいだろうか。その日の晩ご飯は、もちろんカレー。待ちに待ったインドカレーで本当に美味しかった。何よりも以前から本場のチャイを飲んでみたかったので、食後に直ぐに注文した。カレーは旅の途中で飽きたものの、チャイだけはインドを離れるまで毎日何杯も飲み続けたくらい美味しかった。