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最近は写真日記。

ばいばいイタリア:anno 2003−2004

 掲示板では何度か書いていた夏の一時帰国。6月21日の夜が、イタリア最後の夜になる。22日は機上にて、日本時間23日の早朝に日本に到着予定。このエントリーが上がる頃には既に日本だ。イタリアに帰るのは9月になる。10月からは2004-2005年度が始まるので、ちょっと早めの夏休み。もちろん9月にも試験を受ける予定。
 帰国する度に困るのがお土産である。なるべくペルージャ特有のものを選びたいのだが、観光地でもないのでペルージャ産に特化したお土産屋など存在しない。いつもウンブリア刺繍や、ワインなどを選ぶがネタが切れる。今回は諦めて無難にバーチ。ローマ、テルミニの地下でも購入できるし、日本でも買うことができる。他にはコーヒーや、スカーフなども何となく購入。希望としては食材以外で、重くなくて、持ち運びの容易なその土地特有のお土産があったら簡単だと思うけれど、そんなものはもちろんお土産としては通用しないのだろう。
 大学1年目は、ただただストレスが溜まった1年だった。授業についていくのに必死で、ゆっくり勉強をしたくても滞在許可証や奨学金などの関係で試験を受けなくてはならず、勉強に追われた。イタリア語に専門用語、やっていることは簡単なことなのになかなか進歩しない自分に苛々したり。逆に自分の専門以外では新しく吸収するものがあって、良い時間を過ごせたと思える。
 色々な人に助けられて、お世話になって、面倒を見てもらった。両親に対しての恩もそうだけれど、他人に対しての恩の返し方は、僕にとっては自分の道を途絶えさせないことでしかない。それは恩返しをしたいとか、誰かの力に成れたら良いというものでもなくて、今居る自分というものが結局は歴史の文脈と同じものでしかないと感じるからで、その中で僕のできることは結局、自分の道をひたすら進むことでしかないのだ。そうでないと他人に甘えられない。甘えている自分を許せない。恩はやはり返すのでは無くて、次に繋げていかないといけない。返すのであれば未来に恩を返すべきだ。ペルージャに居る皆さん、もう日本に帰ってしまった皆さん、日本に居る皆さん、色々とありがとうございました。9月からはまたまたよろしくお願いします。