apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

プラネテス vol.3:白猫と黒猫

 日付変わって昨日の午後、昼食後にプラネテスの3巻を読んだ。2巻からして、まさに犬神の様に終わったわけだが、3巻はそこを掘り下げてゆく。哲学というよりは、宗教に近いかもしれない。僕はこのプラネテスに、犬神と聖闘士星矢を重ねている。もしくは森博嗣笑わない数学者でも良い。人と人の繋がり、それを隔てるものは内と外、そして宇宙は、もしくはコスモは身体の中にもある、とか。プラネテスでは、それに対応する言葉が無いため*1に、一言「愛」というものに置き換えている。
 僕は「愛」は一つしかないと考えている。恋愛、人類愛、家族愛、自己愛。何でも構わないが、結局のところ人間は一つの愛を持っており、その本質は不変だが形態が変化し、名前が変わるものだと考えている。また人それぞれ違ったものを持っている。幸村誠にとっての愛をプラネテスで表現しようとしているのだろう。アイデンティティとか自分探しではない。
 3巻において、要所要所で登場する猫。読んでいて、何故猫なのか疑問だった。読み終わって、僕なりの答えが出た。あれは銀河鉄道の夜、しかもアニメ版のジョバンニとカムパネルラではないのか。話し自体はあまり覚えていない上に、ちょっと調べても色がまるで違うけれど、どうしてもその2匹の猫にかぶってしまう。深読みのし過ぎかもしれないけれど。

「ああこんなオレでも、宇宙の一部なんだな」
幸村誠プラネテス Volume 3」
プラネテス(3) (モーニング KC)

*1:多分それを定義しようとすると小説1冊とかかかるだろう