apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

アルコールかニコチンか

 僕は煙草を吸わない。お酒も飲めない。麻薬もやらない。博打もやらない。パチンコもパチスロも、競馬も。現場でこういう話しをすると、「じゃあ、人生の楽しみなんて一つもねぇな」と言われる。僕が働いていた研究所の所長は、珍しくアルコールが駄目な人で、夕食を食べに行っても全員アルコール抜きで、その思考が僕は好きだった。
 日本人は飲み会が好きだ。事あるごとに、集団で飲み会。僕はそういったコミュニティが駄目だ。アルコールが飲めないと言っても無理矢理飲まされる。美味しくないと言えば、つまらないと言われる。それが幸せだと感じるのは勝手だが、それを強制されたくはない。所長の全員アルコール抜きというやり方は、そういった考えに対する報復なのだ。
 煙草が無ければ落ち着けない。仕事後にアルコールが無いとやっていけない。楽しみは博打だけ。それが面白い人生なのか僕には疑問だが、就職してもなお、日本の社会では学生の様な飲み会がコミュニケーションの場だと考えられている。アルコールとニコチンまみれでないと話せないことって何だ。出てみたところで愚痴しか聞けないわけで、建設的な話しができる人間なんて、本当に一握りしかいない。1人で飲めもしないから、集団で飲むのか。僕はそういう社会には合わないのだ。そういったコミュニティにも、もう合わない。
 「社会的地位の低い人間はビールを飲む」は面白かったけれど、僕からすると、アルコールやニコチンに依存している限りすでに本質的な幸福から外れている気がしてならない。外に求めるものではない。ましてや金銭で購入できるような物質に快楽を感じているようでは本質的な快楽を得るには、あまりにも貧しいと感じるのだ。

社会的地位の低い人間はビールを飲む
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