apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

インストール:映画版

 土曜日に観賞。綿矢りさ原作のインストール。主人公を上戸彩が演じ、パートナーである小学生を神木隆乃介くんが演じる。神木隆之介くんは、ハウルの動く城ではマルクル役に扮しており、「日本一の子役」というのも頷ける。
 蹴りたい背中は読んだが、インストールは未だに読んでいない。蹴りたい背中の感想としては、多分自分が中・高生であれば何かを感じられたのだろうが、芥川賞作品とは到底思えなかった。何故舞城王太郎に受賞させなかったのかわからない。文章にしても、ライトノベルの様な感覚だった。世界の中心で、愛をさけぶもそうだが、これがこれからの日本語の方向性なのだろうか。
 インストールにしても、内容といったら特に真新しいものがあるわけでもない。映画に関していえば、物語よりも上戸彩神木隆之介くんのキャラでもっている様なものである。演出も同じことの繰り返しで、途中で飽きてしまう。音楽にしても、嫌というほど同じ曲のリピートで、もう少し変化が欲しかった。監督である片岡Kは、本作が映画初監督作品らしいが、このインストールも別に映画館で見るほどのものでもない。2時間ドラマでも、DVDでも良かっただろう。どちらかというと、深夜枠の匂いがする。要するに映画というスケールを感じないのだ。
 見るべきものと言ったら、やはり上戸彩神木隆之介くんの掛け合いである。そういう意味では役者、脚本ともに良いが、演出が冴えない作品だったと言える。
 ただ1つ気に入ったのは、話のメインになるコンピューターがMacだったということ。しかもカラークラシック?。G3化してOS9をインストールしている。そこは初期型iMacでも良かったとは思うけれど、神木くんが担ぐにはカラクラくらいが相応なのかもしれない。

インストール:公式HP
http://www.install-movie.net/
Macクラシックのデスクトップ画面。アップルバーにも注目)