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最近は写真日記。

ホストになってみよう:サイドストーリーその1

 横浜のホストクラブ見学に行く前に、「1ヶ月くらい、ホストのバイトするから」と母親に告げた。「へぇ。あんたなんかにできるの?お水の花道」と母親は普段通りの返答だった。「さぁ。1ヶ月だけだから」とお茶を飲んでいると、「ねぇ、それ私も行っていいの?」と何故か興味津々だった。当時放送されていた「お水の花道」の影響だろう。妹は妹で、「っていうか、あんたナンバーワンに成れんの?」と舐め切っている。
 時々「ホストをしていました」というと、「親とか知ってるの?」と聞かれることがあるが、僕の家ではどんな仕事をしようが責められることは無い。気がつけば叔母や、果物屋のお客さんまで、僕がホストをやっていることを知っていた。辞めた後になって「ええ!?もう辞めちゃったのぉ!?おばさん、行こうと思ってたのに。指名して上げたわよ」と果物屋の店先でつっこまれたり。
 「水商売をしている」ということは人様に言えない様なこと、に成るのだろうか。僕が育った環境では特にそういうことは無かったが、他の人の話しを聞いていると、どちらかと言うと「水商売」は人には言い難い職業の様である。