apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

人間はもう終わりだ!

 「人生の証明」id:ain_ed:20050520はもう10年も前の僕の初心だけれど、もちろんその想いだけに固執していたわけではない。歴史に携わり始めて、「歴史に名を刻む人」の影にある「名もなき人々」の存在に気がついた。「歴史に名前が残る」ことに意味があるのか。同時代で「歴史に名を刻む人」と繋がっていれば、同じ想いでいれば同じことなのではないか。また世界中で「消された歴史」があるように、「歴史に名前が残る」というのは結局のところ、「異端」を排除するためなのではないか。ましてや誰が「歴史に名を刻む人」を評価し、それを認知するのか。結局のところそれは全て人間の行いでしかない。人が人を評価できるのか。人が自分たちの歴史を、自分たちで紡ぎ上げることが正統なのか。出発点は明確ではあったものの、大学に入ってからの2年程は迷走だった。学べば学ぶほど、わからなくなるという状態だった。
 真心ブラザーズが活動休止する少し前に出した、「人間はもう終わりだ!」はそういった僕の迷いや苛立ちを上手く表現していた。

人間はもう終わりだ!
バカばっかりでどうしょうもねえ
愛は弱者の言い訳だ
俺は暴力が怖くて眠れねえ
人間はもう終わりだ!
グズばっかりで何も進まねえ
ユメは埋立地に捨てろ
平和なんか一人のバカがぶっこわす
いつか死ぬ いつか絶対死ぬ
いつか死ぬ いつか絶対死ぬ
死んだ後も名を残すなんて
欲のかきすぎだ

 失望しながらもYO-KINGは期待する。

オイ、人間。もう終わりか?

 と。欲をかきすぎないように。人は死ぬのだから、それで良い。地球が壊れてしまえば、人の歴史なんてあってない様なものなのだから。とりあえず生きて、やりたいことが続いていけば良い。その先で、僕の生きた歴史が、何かの歴史の役に立てれば本望だから。