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最近は写真日記。

数日前に

 文化財調査をせずに、NTTドコモ関西が、基地局建設の土木工事に着工して、古墳を破壊しましたが、日本のマスコミではどういう風に取り上げているのか、イタリアにいるとわかりません。以前、捏造問題がありましたが、考古学=捏造というイメージを植えつける程の社会問題にも成りました。土木工事に依って、調査無しに遺跡が壊されることは往々にしてありますが*1、これも「あったものをなかったものにする」逆捏造なわけで。以前の「なかったものをあったものにする」捏造では、その倫理性が問われましたが*2、そういったことは言及されるのか疑問です。特に関西であれば、土木関係者にしてみれば、文化財調査は日常的なものかと考えられますが、今回の件ではどうも「見て見なかったことにしよう」という企業側の思惑が大きく働いている気がしてなりません。詳細な調査もなしに、壊してしまったらもうどうすることもできませんので、企業、土木と埋蔵文化財との関係性などをこの際、しっかりと整理してもらうのが良いかと思います。

asahi.com : NTTドコモ関西、無届けで基地局工事 古墳を壊す - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0616/OSK200506160028.html

*1:遺跡範囲から、遺物範囲まで

*2:方法論批判がメインではありましたが