京都・大阪・神戸、三都物語：1st Day@Osaka

　今年の3月、ミラノからの帰りに、僕らは大阪で会う約束をした。チャー&TAMA、そして僕ともう1人の友人。ミラノへ行った時の様に、僕ともう1人の友人は新幹線で予約したホテルのある京都へと向かう。今まで2、3年ごとに奈良・京都には行っていたが、新幹線で行くのは中学校の修学旅行以来。18日、木曜の朝、品川駅構内でサンドイッチや飲み物を買い、新幹線を待つ。新幹線はひかり401A、品川7時14分発、京都9時45分着である。いつもは車で行っていたので、京都に2時間半で着いてしまうことにちょっとした違和感を感じたが、兎に角快適だった。グリーン車ということもあったが、ソファーに座ってダラダラしていたらいつの間にか京都に着いていた、そんな感じだった。
　久しぶりの京都駅、天気は快晴。ホテルのチェックイン時間は13時以降だったので、とりあえず東本願寺を見て、三十三間堂まで歩く。三十三間堂向かいにある、京都国立博物館の「龍馬の翔けた時代」にも興味があったが、時間の都合上、三十三間堂を見学。十一面千手観音に溜め息をついて、また京都駅まで戻る。ホテルにチェックインし、シャワーを浴びてからJRで新大阪に向かう。関西に来るといつも戸惑うのが、阪急やら近鉄やら地下鉄やらが入り乱れていて、何の電車で何処に向かうべきかがわかり辛いということだ。もちろん関東でも京急とか小田急とか、井の頭とか東横とか色々あるけれど、やはり慣れの差なのだろうか。
　新大阪に迎えに来てくれたのは、チャーくんとその彼女、そしてTAMAだった。5ヶ月ぶりの再会。良いのか悪いのか、みんな何も変わっていない。明らかな変化と言えば、それぞれに恋人ができたことくらい。ちなみにチャーくんの彼女は、ペルージャでにゃんにゃんしていた子である。チャーくんの運転するイプサムに乗り込み、アメ村に向かう。散歩しながら三角公園に向かい、そこでたこ焼きを食べたのだが、道行く人々を見ていて、原宿や渋谷のファッションとの差違が面白かった。もう1人の友人は女性なのだが、ミニスカートにヘソ出し&ヘソピアスと、露出度が高いが、東京に居ればそこら辺で見かける格好である。しかし何故かアメ村以降、道頓堀などを歩いていても、ヘソを出している様な女性を見かけず、逆に重ね着や、アクセなどごちゃごちゃしている格好の方が人気の様だった。
　アップルストア心斎橋に寄って、iChatで遊んでると見せかけて実は涼んでるだけだったり、コンビニに入っては「あれ？エロ本の立ち読みできるんだぁ」とか昼間からエロ本を広げてみたりして、ひっかけ橋で他の友人と待ち合わせる。1人はペルージャで語学を学んでいた女性、もう1人は日本に留学で来ているイタリア人。一通り挨拶を済ませて、ジェラートが食べたいというイタリア人のリクエストに答えて、ハーゲンダッツ心斎橋店へ。そこでもう1人の友人に会い、たっぷりお話をしてまた散歩する。
　夕食は通天閣へ。通天閣には上らなかったものの、エロビデオ屋やスマートボールなどで遊び、串カツ屋で夕食。串カツ屋では何だかぼったくられた感じはしたけれど、まぁ良いかと思えた。大阪までチャーくんに送ってもらい、そこからJRで京都に戻った。
　5ヶ月ぶりだったけれど、僕らは相変わらずで、イタリアだろうが日本だろうが関係なく大声で下ネタを言い合っていた。どんな巡り合わせか、僕とチャーくんはペルージャで出会って、チャーくんとその彼女もペルージャで出会って、TAMAはチャーくんが日本から呼んで、もう1人の友人にもペルージャで出会った。TAMAはシエナで彼女を作る宣言をして、その通り可愛い彼女（カエラちゃん似）を作ったし、僕も宣言通り、牧場を解散してしっかりと彼女を作った。その彼女ってのは、もう1人の友人のことで、それが今では僕の彼女になっているのだけれど、「お似合いなんだけれど、やっぱりカップルに思えないんですけれど。っていうか、あの時から何も変わっていませんね」なんてTAMAからツッコミをもらった。

…つづく。