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最近は写真日記。

雨あめアメ

 ペルージャの雨は最低である。多分「雨が大好きです。大好物です」という人は多くはないと思うが、そんな人でもペルージャに住んで、この雨の日々を過ごしたならば、「雨なんて最低」と思うに違いない。去年だったか、4月、5月と毎日雨が降り続いた。それはもう本当に雨が降り続いた。友人は「明日雨が止まなかったら、日本に帰る」と言ったくらいに、延々と雨が降ったのである。
 ペルージャの雨がどう最低なのか。まず日本人の様に、外人の方々は傘を差し方を知らない。すれ違いざまに傘を上げたりしないので、ぶつかることが多々あるし、どちらかというと、除けなかった方が悪いという感覚だ。またペルージャは道が悪いために、水たまりができやすい。そのため歩道と車道の区別がほとんどないペルージャでは、もろに水を浴びることになる。運転手の皆さまは、好き好んで水を飛ばしている雰囲気もある。また犬の糞をそのまま放置しているので、これが雨水に溶けて酷いことになるし、洗濯物は乾かないし、石畳で道は滑るし。何よりも陽射しの入り難い市街地では、陰鬱な雰囲気に拍車がかかるのである。
 標高が高い所為かペルージャは他の都市に比べて雨が多い。特に季節の変わり目である、春と秋は日本の梅雨の様に雨の日々が続く。しかも地中海性気候なので、冬の方が湿気が高く、その分雨の日が長いのである。
 僕は雨が嫌いだ。雨の日は外に出たくない。外に出なくて良いのであれば、雨は気にならないが、傘を持って外に出ること程憂鬱なことは無い。「それって雨が嫌いなんじゃなくて、傘が嫌いなんじゃないの?」と良く言われるが、それはセットなので、つまりはどっちも嫌いなのである。でも台風はワクワクするし、そういう日は濡れる気マンマンで外に出るので、やっぱり傘が嫌いなのかもしれない。どちらにしても、ペルージャの雨は最悪である。そしてその雨の時期が10月に入って到来。ここ1週間、天気予報ではずっと雨で、雨が降り始めて、今日で3日目である。