動物化とかナショナリズムとか教養とかってグロテスク
最初に読んだのは「ナショナリズムの克服」。その後に「動物化するポストモダン」を読み、「動物化する世界の中で」に目を通す。最後に読んだのが「グロテスクな教養」だった。その後、人に薦めた読む順番は、動物ポスト→ナショナリズム→動物世界→グロ教養。
ナショナリズムは姜尚中と森巣博の対談、動物世界は東浩紀と笠井潔の往復書簡をまとめたものである。正直な感想を言えば、対談・往復書簡の相手をそれぞれしっかり選んで欲しかった。2冊の本で、4人分の主張や視点を見られるのは良いが、どうも中途半端だ。ナショナリズムの方は対談という形式を取っている分、まだコミュニケーションが成り立っているが、動物世界の方ではお互いが言いたい(書きたい)ことを言ってるだけで、コミュニケーションがまるで前進しない。それはそれである意味答えだったりするのだろうけれど、読んでいて良い気はしなかった。その直後にグロ教養に手を出したので、「たかが東大教授」という言葉には笑ってしまった。グロ教養は読み物としても、資料集としても面白いものだろう。
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動物化する世界の中で?全共闘以降の日本、ポストモダン以降の批評 東 浩紀 笠井 潔 集英社 2003-04 売り上げランキング : 77,492 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナショナリズムの克服 姜 尚中 森巣 博 集英社 2002-11 売り上げランキング : 59,440 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
グロテスクな教養 高田 里惠子 筑摩書房 2005-06-06 売り上げランキング : 8,960 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |