apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

「オタク文化」に興味がありますか?

 オタクを読んでいて気になったのだが、

さて、アニメやゲームなどいわゆる「オタク文化」

 の「オタク文化」。確かにオタクという言葉の発生は、アニメや漫画愛好者のコミュニケーション内から出てきた言葉だが、現在ではオタクという言葉はその範囲内に収まらないだろう。カルトQやテレビチャンピオンの回答者はマニアやフリークというよりも、やはりオタクだったはずだ。「オタク文化=アニメ・漫画・ゲームなど」というレンジの狭い考え方には賛成できない。
 また、

同好の士以外とも交流できるなら、オタクとはいわない。

 という1文も気になる。同好の士以外とも交流できるし、同好の士でも交流できないオタクはいくらでもいる。そんな所に境界線を持ってこられても、自称オタクである僕は納得できない。
 そういう意味で特に図版の回答が気になる。「オタクとはどんな人?」の回答では、

視野が狭い=1560人
気持ち悪い=1188人
あか抜けない=1088人
個性に富む=1082人
モテない=927人

 上位5位だが、「視野が狭い」と「個性に富む」では矛盾があるだろう。また「気持ち悪い」「あか抜けない」「モテない」は外見・容姿の問題であり、それは「オタクだから」ではなく、そういう人間は全てオタクというカテゴリーでひと括りにしてしまおうという不理解が生じている様だ。最近ではオタクではなく、秋葉系というカテゴリーにその傾向が強い様に思われる。電車男の影響によって、秋葉に行ったことの無い人間でさえ、容姿に気を使っていなければ、秋葉系と括られてしまう。
 「オタク」もしくは「おたく」にしても、「秋葉系」にしても、しっかりとした定義付けが必要だ。特にメディアでそういうカテゴリー分けをするからには、正統としてのオタクを一般化してからでないと、それぞれのオタク像にバラつきがあり過ぎて、何が正統で何が異端だか混沌とし過ぎている。分類・分析の後に混沌が来るのであれば読み取りやすいが、ただ漠然と提出されても水かけ論になるだけである。それはつまり、このエントリーの様に。

オタク
http://www.be.asahi.com/20051008/W17/20051003TBEH0006A.html
「オタク文化」に興味がありますか?
http://www.be.asahi.com/20051008/W17/images/05DNP027.jpg