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最近は写真日記。

CELI:Certificato di lingua Italiana:口頭試験

 18時近くに会場に着くと既に僕の番だった。事前に3枚の紙を渡された。1枚目には長文が、2枚目には図柄、3枚目は数行の文章だった。長文は要約用で、図柄はどれだけそれを相手に伝えられるか、3枚目の数行の文章は、そこに書かれた指示通りに自分で話を作っていくというものだった。僕の番になって、簡単な自己紹介をすると「…貴方は1人で住んでいるんですか?」と突然文脈から外れた質問をされた。返答に困っていると、「ああ、ええ、つまりイタリア人と住んでいるのですか?」と聞かれ、「いいえ、1人ですよ」と返すと「あら、そうなの、ほら、ねぇ」と何だか笑っているので、「ああ、アクセントですか?おかしいですか?」と僕もやっと意味がわかった。「そうね、おかしいって言うより、そのナポリ訛りはどこで習ったの?友だちとかいるの?」と訛りについて言われた。イタリア人の友人からは良く「ペルージャ訛りが時々あるから、気をつけた方が良いよ」と言われていたが、ナポリ訛りと言われるのは数える程度しかない。
 とりあえずそんな感じで口頭試験は始まったのだが、僕が最後の受験者だったらしく、どの試験も直ぐに終わってしまい、午前中の筆記試験の苦しみは何処へやら、僕は1人やり遂げた感に包まれたまま帰宅したのだった。