apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

宇宙戦争:The war of the worlds

 とりあえず見た。思いっきりB級映画だけれど、もうちょっとB級なりの遊びがあっても良かった気がする。家庭教師をしている時に、このウェルズの話しをラジオで聞いた人々が真実だと思い込んで逃げた、という英文を訳したことがあったが、それを映像で見てみると、どうもあっけない。トム・クルーズの駄目おやじっぷりは良い。身体はボテボテだし、出てくる言葉に知性はない。それでも子供を守ろうとする気持ちは純粋で、それだけが救いの様な作品だった気がする。

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トム・クルーズ H.G.ウェルズ スティーブン・スピルバーグ

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-11-09
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ネタバレあり。
 ただ見えてこない部分が色々とあって、例えば「あんた」から「パパ」になるのは良いけれど、その後の家族との関係はどうなってしまうのか。何よりも奥さん(元?)が出てくる必要性があったのか。そこら辺は微妙だ。
 また異星人にしても、まるではっきりしない。ウェルズの原作が100年も前のものだから、それを考慮すれば素晴らしいものなのだが、マシンが地中にずっと埋まっていたのであれば、それは何の為で、今になって何故異星人が出てきたのか。何がきっかけで、地球を支配しようとしたのか。人間の血を使って、何をしようとしていたのか。まるでそこら辺が見えてこない。現代風にもうちょっとアレンジしても良かっただろう。
 微生物に関していえば、マイケル・クライトンのアンドロメダ病原体の方が流石に説得力があった。人間の身体には地球が生まれてからの歴史が刻まれている。46億年の歳月がかかって、人間が生まれた、と。アンドロメダ病原体も映画化されているはずだけれど、機会があったら見てみたい。