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最近は写真日記。

秋葉男に恋をした

 すらいむまとめサイトを読んだ。高3女子、18歳が、同人大好き23歳ヒッキーに恋をするお話し。売りとしては「女子高生(美少女)が、秋葉系引きこもり&マザコン男を如何に落とすか」という感じか。女子視点なので、男性には好まれそうな内容である。それぞれのスペックは以下の通り。

大まかなすぺっく
【すらいむ◆vb/8qjpO9o】
・高3、18歳、AB型。167cm
・今までの彼氏は2人
本上まなみ菊川怜っぽい

【たかす】
・マザコン?
・2次元+PCヲタっぽい。同人スキー
・すらいむと同じマンション、よくエレベーターに乗り合わせる(ただしママンが一緒)
・23歳、B型。175センチくらい。ミッシェルガンのチバ似。
・すらいむが雨の日に濡れながら自転車押しつつ歩いてたら、傘くれて代わりに自転車押してくれた
・ママンは服飾業らしい

以下ネタバレあり。
 告白をしたすらいむをたかすが断った理由が何というかリアルである。まず最初にカミングアウトしたのが「俺ね、君で抜いたことがある」。次に「いわゆるひきこもり」で、「オタク」で「マンガの女の子」に「萌え〜」だという。つまり「二次元上の空想に没頭して」逃避しているから、そんな男は「付き合っても絶対釣り合わない」と考え、たかすは当初「無理」だと答えている。
 面白いのは「抜いた」ことを最初に持ってきて、すらいむを引かせようとしていることだ。たかすの中では「オタク」で「同人好き」な方が、それよりももっと引かれることだと考えてのことだろう。要するに「抜いたことがある」とカミングアウトして、そこで「テラキモスwwww」と言われる方がダメージは少ないと考えてのことだったのだろう。「オタク」であると自認しているために、それを否定されることはやはりクリティカルなのだろう。「君のため」とたかすはいいわけしているが、読んでいると傷つきたくない「自分」が顔を出していて、何とも歯がゆいが、下心からすらいむに会ったことを認識してカミングアウトする素直さは純愛思考には持ってこいである。
 幸か不幸かすらいむはメロンブックスに出入りしているたかすを何度も目撃している上に、「萌看板の方に」たかすの視線が行ってることに気が付いている。後々発覚する、たかすの妹萌えなのだが、そんな萌え癖を通り越して結果的にたかすはすらいむに向かい合う。フェチと萌えの差異に東浩紀が触れていたが、萌え対象は交換可能なもので、フェチ対象は交換不可能なものであるとしていた。今はフェチだろうが何だろうが萌えと換言してしまう傾向にあるようだが、できれば使い分けてほしい。
 秋葉系でオタクで、エロゲーよりも同人得意を「気持ち悪い」と思う人間は多いのだろう。そしてそう思わないすらいむを「気持ち悪い」と思う人間がまた存在することだろう。なぜ「気持ち悪い」と感じるのか。よく「理由はないよ。もう生理的に受けつけない」とあからさまにイヤな顔する人がいるが、その「生理」が何によって形成されて影響を受けて規定されているのか、それを疑えるか疑えないかが重要だと僕は感じる。
 正直な感想として、電車男の時もそうだったが、「顔」が見えないというのが功を奏している気がする。美少女風に仕立て上げられたすらいむ。そんなすらいむが格好いい格好いいと表現するたかす。できれば次回から恋愛関係の板は最終的にそれぞれの写メを晒してほしいものだ。