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最近は写真日記。

エウレカセブンの視聴率

 交響詩篇エウレカセブンの視聴率だが、第1クールは2.0%越えが多いのに比べて第2クールでは2.0%を超えた回は3回しかない。第3クールに至っては2.0%越えは今のところ一度しかなく、しかも1.0%にも満たない回がある。確かに日曜日朝7時から見るようなアニメではなないが、これはあまりにも低いだろう。というのも、ぬるヲタが斬る ついにエウレカが視聴率でゾロリに勝った!しかし…の日曜アニメ視聴率リストを見ると他アニメに比べて低すぎる。

交響詩篇エウレカセブン 1.9
かいけつゾロリ 1.5
魔弾戦記リュウケンドー 1.5
魔法戦隊マジレンジャー 6.1
仮面ライダー響鬼 6.6
ふたりはプリキュア Max Heart 5.8
ゾイドジェネシス 2.3
金色のガッシュベル!! 5.1
おねがいマイメロディ 3.7
MAR -メルヘヴン- 4.1
ちびまる子ちゃん 13.1
サザエさん 20.1
雪の女王 6.4
よみがえる空 2.2

 エウレカの裏番組はゾロリリュウケンドーだが、ゾロリの平均視聴率は3〜4%だという。何よりも気になるのはゾロリの後のマジレンジャー響鬼、そしてプリキュアの視聴率の高さだ。確かにこのラインナップだったらテレ朝集中になるのだろう。流れとしては響鬼の後、男子陣はゾイドに移行して、ガッシュでまた合流という感じだろうか。
 もちろんエウレカの売り方として、メディアミックスを基本として最初から数字を取ることを考えてはいないのだろうが、制作者側の「ロボットアニメの王道」を作りたいという欲求の「王道」はすでに現在の子供たちが考える「ロボットアニメの王道」ではないという表れの様な気がしてならない。レントンという少年の成長を描きたいのに、同じ目線である、同年代、もしくは近い年代の少年・少女には受け入れられていないのではないか。つまり結局のところ、大人の描く「こうであったら良かったな少年時代」を描いていて、リアル少年・少女には「は?これだから大人はわかってねぇよ」という感じなのだろうか。確かに見ているとレントンよりもホランドの方がキャラはリアルで、「実際の主人公はレントンじゃなくて、ホランド」と思われても仕方がない部分はある。
 また視聴率の高い他の作品はシリーズものでありながら1話完結という形をとっており、エウレカの様に続けてみないとわからない作品は敬遠されがちなのだろう。他の要因としては戦隊ものの内訳には主婦層が考えられ、そういった人々からもやはりエウレカの様なアニメは好まれないのではなかろうか。逆説的に、最初から他作品が狙っている視聴者層目当てで作っていないからこそ、その時間にあててきたとも考えられるが、結果的に数字を見ると、予想外に「子供ウケが良かった」ということにはなっていないようだ。
 マンガにゲームに、アパレル、ラジオ、音楽、Webと好調の様なので視聴率は実際のところそこまで問題ではないだろうが、リアル日曜朝視聴者世代に「そういえばエウレカっていうアニメ、昔やってたよな。あれ今ならわかりそうな気がする」と後々思われる様な作品になればそれはそれで「ロボットアニメの王道」となり得るのだろう。