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最近は写真日記。

ナポリ旅行

 ペルージャを出て1日目はローマ・テルミニ泊。ホテルはいつも利用しているテルミニ駅近くのホテル・ロビンソン。ダブルデラックスの部屋で一泊70ユーロとお得である。
 ローマ8時半発のInterCityPlusに乗り、ナポリCLに10時半に到着。天気は快晴で、まるで春が訪れた様な暖かさである。天気予報ではナポリの気温は18℃まで上がるという話しだったが、体感気温ではそれ以上に感じられた。前回、ペルージャからナポリに行った際、帰りのユーロスターが2本とも遅れてさんざんな目にあったが、今回は出足好調である。ナポリ駅を出てガリバルディ広場を歩く。2回目のナポリであるが、やはり雰囲気は好きにはなれない。南イタリア出身の友人からも「パスポートも滞在許可証も、貴重品も、ナポリには絶対に持って行かないように」と注意されたが、イタリア人が神経質になるほど、ナポリの雰囲気はあまりよくない。というのも、フィレンツェやローマとは比べものにならないくらい外国人労働者が目に付くのだ。どれがイタリア人かわからないくらい、外国人だらけである。中東、アフリカ、中国と、多国籍都市である。
 旅行客をひっかけようとする彼らを尻目に僕らは徒歩で考古学博物館に向かった。地下鉄で行けば駅1つ分の距離だったが、できれば地下鉄は避けたかったのだ。朝飯代わりに道すがらケバブを購入。ペルージャでいつも食べているものとは違い、料が多く、肉の味付けも濃い目である。いつもの様に入り口で学生証を提示し、無料で入れてもらう。運がよいのか悪いのか、特別展は中国、唐時代に関してで、久しぶりに仏教遺物を見る。またイタリア人学生が多く見学しており、説明していた学芸員に捕まりちょっとした説明をすることになった。それは「大秦景教流行中国碑」の写しで、ネストリウス派とかアリウス派とかアタナシウス派とか懐かしかったが、何の説明もなくただ置かれているだけなので、わからない人にはまるで意味がわからないだろう。その学芸員にしても、「この碑文は、何なの?仏教に関するもの何だろう?」と説明しなければいけない彼らがまるでわかっていなかった。
 ナポリの考古学博物館といったらとりあえずポンペイの遺物、特にポンペイモザイクが有名だが、それ以上に楽しめた展示物があった。入り口には「15歳未満の見学は禁止」と注意書きが書かれ、中の明かりも他の部屋に比べて薄暗い。オカルトチックなものがあるのかと期待したが、中には僕好みのものが並べてあった。展示されていたのはポンペイで見つかったエロチックな遺物で、要するにポンペイの売春宿で見られる様な春画や、チンコの形をしたアクセサリーや、チンコが勃起した像や、チンコの形をした香炉などである。春画のバリエーションとしてはバックが多く、駅弁もあるが、何故か3Pがなかった。獣姦もあれば、男性同士もある。とりあえずチンコで楽しんだ僕らは博物館を後にして、港の方へと向かった。
 途中街中でナポリピザを食べ、海近くの王宮やヌオーヴォ城を散歩する。そのままナポリCL駅に戻るが、時間が中途半端だったので駅近くのマーケットをふらつき、16時半のInterCityでローマに戻った。これまた全て時間通りで、ヒッチハイクをして帰った前回とは比べものにならないくらいに楽なナポリ旅行だった。