apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

新宿と不動前

 先週末はまたまた人に会う。金曜日はid:laquilaに新宿で天ぷらをご馳走してもらう。遅いランチといった時間帯だったが、イタリアの話しと、考古学、そしてこれからのお互いの進路について話しをする。専門が同じな上に、同い年なので、通じ合うところが多い。食後はルミネで働く友人に会いに行き、仕事の邪魔をしながら、長い間立ち話。その後はカフェでケーキを食べながら、laquilaの失恋話しをほじくり返す。つっこみどころはやはり、「告白して、答えを聞かずにほっぺにチュー→音信不通」というちょっと間違っちゃった感じの告白。
 そんな話しをしている間にninninから仕事終わりました電話が入る。紀伊国屋前で待ち合わせをし、今度は伊勢丹で働く友人に会いに行く。場違いな3人だったが、それはそれで楽しんで、またまたカフェへ。結局話しは考古学ばかりだったが、「じゃ、これから女に会いに行くから」と22時近くにlaquilaが渋谷へ向かった。残された僕らは、とんこつラーメンを替え玉までして、お腹いっぱい食べて、帰宅。
 明けて土曜日は、またまたninninと会う。今回は目黒にて。不動前の洋食屋で友人のバースデーパーティ。この洋食屋は、高校の同級生(♀)の実家で、当時部活帰りにいつも寄り道して食べていて、その両親にはお世話になりっぱなしである。あまりにお世話に成りすぎて、僕はいつも呼び捨てで、「おい、お前もいい加減しっかりしろよ」と親以上に親らしい。それ以外にもこのお店にまつわる話しがあるのだが、それはまた後で。
 とりあえず主役の女子が登場。アパレル関係で働いているのだが、その日で24歳。参加者は他に、僕の高校の先輩で、以前に何度も登場しているアパレルから介護に転職した人である。特別料理を食べながら、僕らの誕生日も一緒に祝ってもらう。最後にはケーキが登場。バースデーソングを歌って、プレゼントを渡し、パーティはお開き。先輩と主役の子は、それからまた別のイベントへ。ninninは、田舎から家出してきた母の待つ部屋に帰った。
 24歳の誕生日を迎えた子を前に、僕らは既に30近い。先輩は今年が20代最後であり、僕とlaquilaも後2年である。ninninはまだ20代後半に差し掛かったばかりで、少し前まで自分の進路に戸惑いがあった様だった。確かに僕とlaquilaも、昨年、イタリアで何度も話し合った。学問を続けるのか、それとも一般就職し、社会的安定を手に入れるのか。別にどちらが良い悪いでもなく、優劣があるわけでもない。僕とlaquilaは海外に何度か出ているために、日本の「社会」に対してある程度距離がある。イタリアで同じように暮らしていたため、そういう違う「社会」を身をもって経験している、と言ったらわかり易いだろう。が、それがプラスになるかマイナスになるかは、結局のところ、自分がどう生きるかにかかっている。日本の「社会」に迎合するのであれば、そういう他の「社会」、要するに客観は知らない方が幸せだったかもしれない。ここら辺は、何度も言及してきたので、これ以上踏み込む気は無いが、要するに「社会」に選ばれるのではなく、「社会」を選べる自由があるのが、今の状況なんだと感じる。
 それぞれの選択があり、それぞれの道がある。laquilaも僕もまたイタリアに戻ることになるのだが、その先に続いている「社会」は、否、その先で選べる「社会」を増やせれば、それはそれでまた面白い人生になりそうである。