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最近は写真日記。

違和感ジャーナリスト宣言。朝日朝日。

 「言葉は感情的で、残酷で、ときに無力だ。それでも私たちは信じている、言葉のチカラを。ジャーナリスト宣言朝日新聞」というCMを帰国早々目にしたのだが、ずっと違和感を感じていた。残念ながら、僕は言葉を大切にはしているけれど、言葉の力は信じていない。「言葉」が感情的になるわけでも、残酷になるわけでも、無力なわけでもなくて、主体は「言葉」にあるわけではなくて、発信者にある。そして何より、事物を感情的、残酷、そして無力だと規定するのも結局のところ発信者なのである。報道側がそれらを既に規定し、情報を発信した場合、その言葉に捕らわれる人々に「言葉のチカラ」は作用する。それはもうジャーナリズムというよりは、宗教に近いだろう。
 言葉に捕らわれてしまわない様に。世界を限定しないように。全ては言葉でしかない、という漠然とした感覚だけが、全てを疑う余地を与えてくれるのだ。