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最近は写真日記。

不倫凛々

 世の中でどれだけの不倫があるのかわからないが、僕の周囲には不倫関係の話が多い。中には親に「不倫ちゃん」と呼ばれる程不倫にのめり込み、相手男性の奥さんの親まで登場して大騒ぎになったこともあったらしい。また何年か前だが、以前つきあっていた女性がやはり不倫中だとかで、「不倫は純愛なの」とその状況に酔いしれていたこともあった。上げていくとキリがないのだが、僕自身には不倫の経験はない。恋愛複数股と不倫の差があるとすれば、法的な問題が絡んでくることくらいだと思うので、一応のイメージはできる。
 不倫が恋愛なのかどうかは、実際のところそれぞれの「恋愛の定義」によるので、一概には言えないが、元牧場経営者からすると、不倫男性が「女房より好きだから」「離婚を考えてるから」と言ってる間は、ゲーム、もしくはお遊びでしかないだろう。相手女性側からすれば、恋愛関係のつもりだろうが、ギブアンドテイクでいけば、肉体と精神で関係は成立していると考えられるが、精神的恋愛を望む女性からすると、もの足りないことこの上ないのだろう。もちろんこの逆もある。ある女性は「嫁と離婚してきたから、本気でつきあってくれ」と言われて、「気持ち悪い」からその場でふったとか。この女性の場合は精神的なものを相手に求めていたのではなくて、物質的なものをテイクしていた。それはもちろん肉体でも良いし、経済的なものでも良かったのだろう。
 不倫が問題視されるのは、要するに倫理に反しているから、というものでしかないのだろうから、別段僕は「良い」とも「悪い」とも思わない。僕が問題にするのは不倫にしても、浮気にしても、恋にしても、主体は自分であり、責任も自分に返ってくるものなので、「自分でどうにかできる範囲内であるかどうか」である。この点、不倫は法的な問題に発展する可能性が高いので、リスクが他に比べて増すことになる。このリスクを回避できるか、もしくは最初から負わないようにできるかが、不倫が「できる」か「できない」かのボーダーだろう。ある女性は不倫相手の男性から慰謝料をふんだくられた。このケースでは、男性は既婚で、女性は独身。不倫の主体をどちらに持ってくるかが、やはり不倫の問題なのだろうが、この場合、女性が「不倫している」気になっていたらしいが、当初からその男性は奥さんと共謀して不倫相手から慰謝料をふんだくる計画だったらしい。
 要するに倫理がどうのではなく、結果として、経済的に、もしくは社会的に後々自分自身でどうにかできるのであれば、失楽園とかどうでも良い話の様な気がする。