apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

内視鏡検査

 いわゆる胃カメラである。年始にすきっ腹でビールを呑んだところ、左あばら下に激痛があり、その場にうずくまることがあった。幼少の頃に十二指腸潰瘍の診断を受けており、空腹時に胃のつっぱりや痛みが日常的にあったが、そこまでの激痛は初めてのことだった。それ以降、左あばらに違和感があり、胃の調子も良くなかった。
 先週の土曜日、時間ができたので内科へ。症状を話すと、「胃カメラ、やりますか?」といわれ、しかも「至急に」とおどされる。その日に採血と腹部エコーをすませ、胃痛のための薬を処方される。指定された日は連休明けの13日火曜日、9:00であった。会社に連絡し、午前中、お休みを貰う。
 本日、検査を行なう。胃カメラを呑むにあたり、前日の晩から絶食。これが何よりも辛い。胃カメラの経験は数年前にあったが、その時は「もう絶対にやりたくない。やるくらいなら死にたい」と思ったものだった。今日も内視鏡器具を目の当たりにして、その苦い思い出が蘇る。咽に麻酔をかけるのだが、残念ながらあまり効果は望めない。これは以前経験済みである。胃の動きを抑えるために筋肉注射。
 今回の担当医は「上手い」と評判なので一応安心して寝そべる。ゆっくりと内視鏡が口の中に入ってくるのだが、反射が起きる手前で上手く様子を見てくれる。前回は「入らないねぇ」と医者が嘆きながら何度もトライし入れたが、今回は「はい、ちょっと我慢してください」と、反射も2回程度ですんなり飲み込めた。ただ案の定咽の麻酔はまるで効いておらず、明らかに咽に内視鏡の感触がある。意識を集中させない様に、色々と考えている内に検査は終了。「上手い」と評判が良いだけのことはあって、終わった後の体調が、まるで前回と違う。
 検査結果は良好。「胃はキレイです。軽い胃炎はありますが、それ程でもありません。血液検査の結果も問題ありません」と大事ではなかった。気がつけば三十路もまじかで、「何かあったら直ぐに病院に」という年令になってしまった。検査を受けて、「健康です」とわかれば、それでまた何年かは「健康」のつもりで過ごせるのだろう。年をとったものだと思った。