apoPTOSIS:mod.HB

最近は写真日記。

人事って実際どうなのよ

N-15;頭のおかしい人事に対抗する方法より
元になった質問はこちら

去年の12月に、勤務年数5年のアルバイトの女性(28歳)が、正社員への転職活動の為に退職したいと上司に申し出ました。
彼女は必要な人材だった為、彼女の上司と私を含めた人事の人間で話し合った結果、彼女を正社員として正式採用する事を決め、彼女にその旨を伝えた所、彼女は残留してくれる事になりました。
ただ会社側の都合で、彼女が正社員になるのは4月1日からなのですが、彼女は了承してくれました。
そしてアルバイトから正社員に正式採用の旨を記した書類を彼女に渡し、記入したものを12月中に提出してもらいました。
・・・とここまでの流れは良かったのですが、今日彼女は自分の上司に「実は他で転職が決まったので今月末までには退職したい」と申し出てきたのです!私は彼女の上司からその話を聞いて驚き、彼女を呼び出して何故ここで正社員採用が決まっていたのに内緒で転職活動をしていたのか?と聞くと、「確かに12月にアルバイトから正社員にというお話を頂きましたけど、2月の下旬になっても給与やボーナスや他の待遇の連絡がないのは遅すぎます。不安になったので万が一に備えて転職活動をしていたんです」
と言われ、私は唖然としてしまいました。
彼女の正社員採用はもちろん決定だったので、彼女が正社員になった場合の給与等をこの2ヶ月検討しておりましたが当社は中途で正社員を採用した実績がほとんどなかったので、算出に時間がかかってしまっていたのです。しかし近日中には彼女に連絡する予定でした。なので彼女の勝手な行動には正直怒りを覚えました。彼女から給与の問い合わせは一度もありませんでしたし、それに転職活動するなら当社での正社員採用を取り消ししてからするのが筋だと思いませんか?
この件に関して皆さんのご意見をお聞きしたいです。

 これが釣りの可能性は高いが、ベタに反応したい。質問板のアンサーや、トラバの反応を見る限り、健全な反応ばかりで安心できる。が、実際のところ人事の人間は、そこまで健全な人が多いのだろうか。
 現在僕は求人広告会社の制作として働いているが、「こいつはおかしいんじゃないのか?」という様な原稿が多々ある。優柔不断なのか、締めきりを過ぎてまで案件がさし変わったり、原稿のレイアウトを変えたりと、最後まで判然としない指示を出し続ける人もいるし、病的なまでに一つものにこだわり続ける人もいる(例えば地図作成において、その場所に行って道一本一本確認して訂正を入れてきたり)。大学時に就職活動を行っていないので、今まで企業の人事担当者と関係を持つことが無かったが、そういう方々をクライアントに持って、彼らの体質というものを初めて考える様になった。
 人事担当とは言っても結局のところ中間管理職であり、彼らに最終決定権がない場合が多い。要するに求める人材が集まらなければ、上からも下からも批判される存在であり、彼らもサラリーマンとしてそれなりの結果を出さなければならないのだ。結果的に彼らの人を見る「眼」の幅が限定される。現場が欲しがる人材と上司が頷く人材、その幅がその企業の人事担当の「常識」と成り得る。もちろん前提にはその人自身の性格があり、地位によって自分の意見が左右されない様な人間であれば、その限りではないだろうし、またそういう人の出す原稿の殆どが一発OKの場合が多い。残念ながらそういう性格で、しかも仕事が「できる」人間は少数で、言葉は悪いが「できない」人間が多数を占める。
 何をもってして「できる」「できない」かの判断は容易ではないが、「できない」人間が人事という人材窓口を担当しているのには理由があると思われる。例えば人事ができ過ぎては、多少優秀な人材であっても落しかねないし、逆にできない人間の気持ちを汲めない可能性がある。何より先述の様に「できる」人間は少数で、「できない」人間が大多数を占める限り、会社で働く以上、その「できない」人間を相手に仕事をしていかなければならない。「できる」「できない」というタグだけで話を進めているが、実際問題として仕事においてのできる・できないは、適材適所的を見抜けるかどうかにかかっているのだろう。現実的には適材適所が徹底されないために、「この人、仕事できないなぁ」という場面に多々出くわすことになるのだろうが、人手不足もあり、その中で業務をこなしていかなければならない。つまり人事担当の「できない」具合は、会社内の適材適所を見越した故の、適材適所なのだろう。要するに「できない」人間を相手に如何にコミュニケーションを取るか試されるのが、会社採用窓口である人事なのである。