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最近は写真日記。

天元突破グレンラガン

 id:laquilaから薦められていた作品。作画監督に同級生がクレジットしていたので、気にはなっていた。
 事前情報からドリルアニメである、ということは知っていたが、最後の最後までドリルアニメだとは思わなかった。悪い意味ではなく、ガン×ソード以来、面白いと思えたアニメである。
 Gainax単独という背景が影響しているのか、真っ向勝負、正当派アニメであり、ある意味NHK枠で放送できる物語でもあるだろう。ビルドゥングスロマン、ヒーローズジャーニーの典型だと言える作品である。物語の展開も早く、論理の通じない根性物語。萌え要素よりも燃え要素の方が多く、ある意味時代に媚びない作品だろう。
 勝手に深読みして解釈してみる。主人公キャラは誰1人として結ばれなかった。テーマは螺旋〈ドリル〉と進化〈気合いで超える〉である。遺伝子と進化を描いた作品と考えると、二重螺旋に至らなかった者たちの末路が気になる。また多元宇宙論は、エヴァのテレビ版最終回を彷佛とさせた。捉え方がネガかポジかによって大分印象が変わる。現実逃避のための、多元宇宙か、他者からの強制による多元宇宙の夢か。根底にあるのは、結局の所「宇宙は自分で作るもの」ということだろう。
 調べてみると劇場版が控えている。エウレカの劇場版、グレンラガンの劇場版、そしてエヴァの劇場版と、今年はある意味アニメ劇場版年でもあるのだろう。豊作になるか、ならないかは微妙なラインだが…。

天元突破グレンラガン1 (通常版)天元突破グレンラガン1 (通常版)
柿原徹也.小西克幸 今石洋之

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