続・プレイステーション3の買い時はいつか

　というわけで、早速昼休みに近場のビックカメラを覗いてみた。「多分、あそこはしょっぱいから、そんな値下げはないな」とスタッフと話していたが、案の定通常価格と同じだった。唯一違ったのは「PS3お買い上げの方に、コントローラー一つプレゼント」というキャンペーンのみ。1万円本体を値引いた方が売れるだろうに。ちなみにソフトではメタルギアソリッド4の限定版が3,980円だった。
　一応財布の心配はしたのだが、無用だった。しょぼん、と帰社しようとするとファイヤーエムブレムDS版のCM映像に目がとまった。もちろん昔の「て〜ごわい〜シミュレ〜ション」バージョンではなく、DS用に新たに作られたCMだった。GBAの時のCMは物語性を強調した作りになっていたが、今回のものはゲーム性を前面に出した作りになっていて、チェスを模したユニットの使い方が新鮮だった。もちろん第一作目のリメイク、という部分が強いのだが、やはり完成されたゲームだと思う。
　そんなことを考えながらぽけーっと画面に食い入っていると、「ちょっとすみません」とセレブグラサンをかけたおばさまに声をかけられる。「道に迷いましたか？それとも時間ですか？」と先取りしてやろうかと思ったが、おばさまが差し出した物はまるで違うものだった。「これ、このDVDなんだけど、これ以外にないの？おいてあるやつ以外にはないの？」「…」「…？」質問の答を待ちながら、ジロジロと僕のネックストラップばかり気にしているおばさま。「えっと、僕ここの店員じゃないので…」とはにかんでやると、「あ、すみません…」と小走りに逃げいったおばさま。
　そんなにビックの店員に見えましたか？ビックのゲーム売り場の店員に見えましたか？モニターの前で、ズボンのポッケに両手つっこんで、佇んでいただけなのに、ビックの店員に見えましたか？ネックストラップ以外での決め手は何ですか？教えてください、おばさま。